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登山靴のハイカットは必要?カットの高さで変わる歩きやすさ

登山靴のハイカットは必要?カットの高さで変わる歩きやすさ

くるぶしより上まで覆う登山靴を売り場で手に取ると、思ったより硬く、足首がほとんど前に曲がらないと感じます。

ハイカットで歩きやすさが変わるのはカットの高さそのものよりも、ソールの硬さと、足首まわりが足に当たる位置です。

同じハイカットでも、夏の日帰り向けに柔らかく作られたものと、アイゼンを固定するために前後を硬く作った冬用では、歩き心地が別物になります。

ミッドカットと迷う人が多いのも、この違いが売り場の表示だけでは分からないからです。

本記事では、ハイカットの3タイプの違い・条件別の向き不向き・サイズ合わせで外さない確認点を解説します。

アウトドア一歩 編集部

アウトドア一歩 編集部

「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

ハイカットの差は、足首の固定とソールの硬さに出ます

ハイカットはくるぶしより上まで生地が立ち上がる構造で、足首が横方向へ倒れる動きを抑えます。

ザックが重いときや、こぶし大の石が転がる不整地で足を置いたときに、この横のぐらつきが減ります。

反対に足首を前後に曲げる動きも制限されるので、舗装された林道や傾斜の緩い道が長いと、歩きにくさとして感じられます。

もう一方の軸がソールの硬さです。

ソールの内部にはシャンクという芯材が入っていて、これが硬いほど靴は曲がらず、岩や木の根の上に足を乗せても足裏が押し返されにくくなります。

柔らかいソールは歩き出しから自然に曲がるため平坦な道では楽ですが、岩場が続くと足裏の一点に荷重が集まって疲れます。

カットの高さとソールの硬さは連動しがちですが、別の仕様です。

ハイカットでソールが柔らかいもの、ミッドカットでソールが硬いものもあるので、店頭では靴の前後を持って曲げてみて、どのくらいで止まるかを確かめてください。

カットの高さとソールの硬さという2軸の組み合わせ全体は登山靴の選び方で解説しています。

ハイカットは大きく3タイプに分かれます

軽量ハイキング向け

ナイロンなどの布地を主体にしたもので、ソールは中くらいから柔らかめです。

足首は覆われますが生地に張りがないため、横方向の固定力は控えめになります。

乾きが早く、履き慣らしに時間がかからないのが作りの狙いで、その代償として岩に擦れる部分の摩耗は早めです。

縦走・岩稜向け

革と布を組み合わせたり、厚めの革を使ったもので、ソールは硬めに作られます。

テント泊装備を背負って何日か歩く場面や、手を使う岩場を想定した作りです。

重さは増え、履き始めはくるぶしやアキレス腱に当たりやすいので、購入後すぐの長い山行には向きません。

荷物側の重量を含めた組み立ては登山のテント泊に必要な道具で解説しています。

冬季・アイゼン対応

ソールがほとんど曲がらないほど硬く、かかとやつま先にコバという張り出しが付いたタイプです。

コバの有無で装着できるアイゼンが変わり、かかとだけにコバがあるものはセミワンタッチ、前後にあるものはワンタッチのアイゼンを固定できます。

保温材が入るぶん夏道では暑く、無雪期の日帰りに使うと足が蒸れて疲れます。

冬装備側の選び方は登山のピッケルの選び方で解説しています。

タイプ別に向いている人と、選ぶと後悔する人

タイプ構造の特徴向いている人向かない人
軽量ハイキング向け布主体、ソールは中〜柔らかめ、軽い日帰り中心で荷物が10kg前後まで、歩行時間が長い人岩場の多い稜線を歩く人、重荷を背負う人
縦走・岩稜向け革または革+布、ソールは硬めテント泊や小屋泊で何日か歩く人、鎖場や岩稜に入る人年に数回の低山日帰りだけの人
冬季・アイゼン対応ソールが非常に硬い、コバ付き、保温材入り積雪期にアイゼンを使う予定がある人無雪期しか登らない人、1足で通年使いたい人

1足ですべてをまかなおうとすると、いちばん多く歩く場面で合わなくなります。年間の山行のうち回数が多いほうに合わせ、たまにしか行かない条件は装備の追加や別の1足で埋めるほうが現実的です。

「足首を守れるから」だけでハイカットを選ぶと外れます

ハイカットは横のぐらつきを抑える構造ですが、履いていれば捻挫しないというものではありません。

足首を固定する力は生地の張りと紐の締め方で決まるので、上まで紐を通していなければ、高さがあっても支えとしては働きません。

逆に締めすぎると足首の前側が圧迫され、下りで痛みが出ます。

紐は足首の折れ目にあるフックで上下に分けて考えてください。

フックより下は甲を押さえるために強めに、上は足首の動きを残す程度に締めると、当たりの出方が変わります。

当たる場所が決まっているなら、原因は高さではなく甲の押さえが緩くて足が前後に動いていることが多く、インソールの入れ替えで収まる場合もあります。

中敷きによる調整は登山用インソールの選び方で解説しています。

膝や足首に不安があってハイカットを検討している場合、靴だけで解決しようとしないでください。痛みが続くようなら医療機関に相談し、そのうえで登山用の膝サポーターの選び方で解説しているような装備を組み合わせるほうが確実です。

ハイカットのサイズは、下り姿勢での当たりで判断します

登山靴のサイズは、普段のスニーカーの数字をそのまま当てにできません。

メーカーによって足型の幅も違い、同じ表示でも指の付け根あたりの余裕がまったく変わります。

試し履きは山で履く厚さの靴下を持ち込み、両足で行ってください。

確認の順番は、まず平らな場所で立ってつま先に余裕があるか、次に台の斜面に足を置いて下り姿勢を作り、つま先が前に当たらないかです。

下りでつま先が当たるなら、サイズか甲の押さえが合っていません。

かかとを浮かせたときに数ミリ以上動くようなら、歩行中に擦れて靴擦れになります。

ハイカットは足首まわりの生地が動きを邪魔するので、履いたまま2〜3分立って歩き、くるぶしとアキレス腱に硬い当たりが出ないかも見ておいてください。

ミッドカットや軽い靴と迷っているなら、境目は連続しているので言葉で切らず、カットの高さとソールの硬さの組み合わせで比べるほうが早いです。同じ足で比較したい場合はトレッキングシューズの選び方で解説している基準と並べて見てください。

寿命を決めるのは、乾かし方とソールの張り替えの可否

登山靴のソールに使われる樹脂は、履いた回数だけでなく年数でも劣化していきます。

数年間履かずに保管していた靴のソールが、歩き始めて数時間で剥がれたという事例は珍しくありません。

年に数回しか使わない人ほど、購入からの年数と保管状態を気にしてください。

使ったあとは泥を落とし、中敷きを抜いて風通しのよい日陰で乾かします。

直射日光やストーブの前で急に乾かすと、接着や革を痛めます。

防水透湿素材が入ったモデルは内部が乾きにくいので、丸めた新聞紙を入れて水分を吸わせると早く乾きます。

買うときに見ておくと後の判断が楽になるのが、ソールを張り替えられる構造かどうかです。

張り替えに対応するモデルなら、アッパーが無事なうちは修理して使い続けられます。

対応の有無と費用はモデルと時期で変わるので、購入した店やメーカーの窓口に問い合わせて確認してください。

よくある質問

ハイカットとミッドカットはどちらを選べばいいですか

背負う重さと、岩場に入るかどうかで決めてください。荷物が軽い日帰り中心ならミッドカットで足りることが多く、テント泊装備や鎖場が想定に入るならハイカットのほうが足首の負担が減ります。

日帰り登山にハイカットは大げさですか

大げさとは言えません。

日帰りでもガレ場や渡渉のある道なら、足首まで覆われている利点があります。

ただし歩行時間が長く道が整備されている山では、重さと足首の曲げにくさが疲れとして出ます。

ハイカットなら捻挫しなくなりますか

そうはなりません。横方向のぐらつきは抑えられますが、着地の失敗や踏み抜きによる負傷を防げるわけではなく、紐を上まで締めていなければ支えとしても働きません。

幅の広い足でもハイカットは選べますか

選べます。

メーカーごとに足型の幅が違い、同じサイズ表示でも指の付け根まわりの余裕は変わるので、複数のメーカーを同じ靴下で履き比べてください。

幅で妥協して大きめを選ぶと、かかとが浮いて靴擦れの原因になります。

まとめ

ハイカットを選ぶときに見るのは高さそのものではなく、ソールの硬さとアイゼン用のコバの有無、そして自分の足に合う幅です。

年間でいちばん多く歩く場面に合わせて3タイプから絞り、下り姿勢での当たりを試し履きで確かめれば、買ってからの後悔はほとんど防げます。

ぜひ本記事のタイプ別の比較表と試し履きの確認手順を参考に、自分の山行に合う1足を選んでください。

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