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登山用ゲイターの選び方|ロングとショートの違いと使い方

登山用ゲイターの選び方|ロングとショートの違いと使い方

下山の途中で靴の中に小石が入り、歩くたびに土踏まずに当たります。登山用ゲイターは、靴の履き口とパンツの裾のすき間をふさぐための道具です。

選ぶときにいちばん差が出るのは丈で、くるぶし丈・ふくらはぎ丈・膝下丈の3タイプのどれを選ぶかで、止められるものが変わります。次に見るのが生地で、アイゼンを履く雪山なら厚手のナイロン、夏の低山なら通気を優先した薄手と、求める性能がほぼ逆になります。

本記事では、丈による3タイプの違い・生地と留め具の選び分け・サイズで起きる買い間違い・洗い方と買い替えの目安を解説します。

アウトドア一歩 編集部

アウトドア一歩 編集部

「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

登山用ゲイターは丈と使う季節で決まります

止めたいものを先に決めると、丈は自然に絞れます。

夏の低山で入ってくるのは砂と小石、それに雨上がりの泥と草の露なので、足首のまわりだけふさげば足りる場面が多いです。

一方で残雪期や冬の雪山では、雪を踏み抜いたときに膝下まで雪が入り、パンツの裾についた雪が溶けて靴の中へ落ちるため、膝下まで覆う丈でないと役目を果たしません。

丈が長いほど守る範囲は広がりますが、脚に巻き付く生地の面積も増えるので、夏に膝下丈を履くとふくらはぎが汗で蒸れ、ザックに入れたときのかさも増えます。

年に数回の日帰りだけなのか、残雪期の縦走まで考えているのかで買うものが変わり、1本で両方を兼ねようとすると雪には短く夏には暑い中途半端な買い物になりがちです。

まず、いつ使うのかを一つに決めてください。

丈で分かれるゲイターの3タイプ

くるぶし丈のショートタイプ

靴の履き口を覆うだけの短い丈で、砂と小石を止める用途に絞った作りです。

生地の量が少ないため軽く、たたむと手のひらに収まるものもあるので、ザックのすき間に入れておけます。

ミドルカットやハイカットの登山靴と組み合わせれば履き口より上まで覆えるので、夏の砂利道や火山の砂礫(されき)ではこの丈で足りることも多いです。

靴のカットの高さ自体が同じ役割を持っているので、登山靴の選び方で解説しているカットの違いとあわせて考えると、必要な丈が絞れます。

ふくらはぎ丈のミドルタイプ

足首からふくらはぎの半ばまでを覆う中間の丈で、泥はねと草の露をパンツの裾ごと防ぎます。

笹や低木がかぶった道では裾が濡れる範囲が小さくなり、トゲのある枝がすねに直接当たる場面も減ります。

ただし雪に対しては短く、深い新雪では上端から入るので、雪山用として買うと後悔します。

膝下丈のロングタイプ

膝の少し下まで立ち上がる丈で、雪山と残雪期を想定した製品はほぼこの長さです。

上端をドローコードやゴムで締め、パンツの外側にかぶせて水の入り口をふさぐ構造が一般的で、生地も厚めのものが多くなります。

アイゼンやチェーンスパイクを履くなら、爪や刃が生地やコードに当たるため、この丈と厚みが前提になります。

生地は防水透湿と耐摩耗のどちらを優先するか

同じ膝下丈でも、雪の上を歩く前提の厚手ナイロンと、雨の日の行動を想定した防水透湿素材では狙いが違います。

防水透湿素材のタイプ

裏面に薄い膜を貼った生地で、外からの水を止めながら内側の水蒸気を逃がす設計です。

長時間の雨でも中の蒸れが少ない反面、生地が薄い製品は岩や爪で傷みやすくなります。

メーカーは耐水圧などの数値を公表していますが、縫い目や上端のすき間から入る水は生地の性能とは別なので、内側が濡れないとは言えません。

数値の読み方そのものはスキーウェアの選び方で解説しているので、耐水圧の表記に迷うならそちらが早いです。

厚手ナイロンのタイプ

耐摩耗を優先した生地で、アイゼンの爪や岩、笹のこすれに強い作りです。

撥水加工はされていても透湿する膜は入っていない製品が多く、汗で内側が湿ることは避けられません。

冬の低温では蒸れの不快さより破れないことのほうが重く、雪山用にはこちらが選ばれます。

通気を優先した薄手タイプ

メッシュや薄いナイロンで作られ、砂・小石・草の種を止める役目に絞ったタイプです。防水性はほぼないので雨では濡れますが、夏の長い行動では蒸れにくさがそのまま快適さになります。

タイプ別|向いている人と向かない人

同じ「登山用」でも、向く相手はここまで分かれます。

タイプ構造の特徴向いている人向かない人
くるぶし丈ショート履き口だけを覆う。軽くて小さくたためる夏の日帰り中心で、砂と小石だけ止めたい人残雪期に入る人、藪の濃い道を歩く人
ふくらはぎ丈ミドルすねまで覆い、泥はねと露を防ぐ雨後の道や笹のかぶった低山を歩く人新雪や踏み抜きのある雪山に行く人
膝下丈ロング(防水透湿)膜入り生地で蒸れが少ない雨の縦走が多く、通気も譲れない人岩場やアイゼンで生地を傷めやすい人
膝下丈ロング(厚手ナイロン)耐摩耗優先。上端を締めて雪をふさぐ冬山や残雪期にアイゼンを使う人夏の低山だけで使いたい人

年に一度の雪山より夏の日帰りが圧倒的に多いなら、軽いショートを常備して雪山用は必要になってから買うほうが無駄になりません。

低山主体で靴もローカット寄りという人は、トレッキングシューズの選び方で解説している履き口の高さと合わせて、丈を決めてください。

泊まりの計画があるなら重さの積み上げも考えたいので、登山用テントの選び方で解説している重さと居住性の兼ね合いも参考になります。

サイズと留め具で起きるゲイターの買い間違い

サイズはS・M・Lや対応する靴サイズで示されますが、実際に合わないと困るのはふくらはぎ回りです。

夏の素足で測った数値で選ぶと、冬に厚手のパンツとタイツを重ねた脚には上端が届かず、留めるどころか履けません。

逆に大きすぎると生地がだぶついて足元でよれ、アイゼンの爪を引っかける原因になるので、使う季節の服装のまま測るのが確実です。

靴底側の固定はコードとストラップ

土踏まずの下を通す細いコードか、ゴムや樹脂のストラップで下側を押さえ、前側は靴紐にフックを掛けて固定する構造がほとんどです。

コードは細く丈夫ですが靴底の溝や岩でこすれて切れることがあり、ストラップは太さがあるぶんアイゼンのフレームと干渉する場合があります。

緩んで垂れたコードは自分の爪で踏んで転ぶきっかけになるので、アイゼンを装着する前に長さを詰め、余りを結んでおいてください。

前開きの留め方

面ファスナーだけのもの、ファスナーに面ファスナーを重ねた二重のもの、スナップを併用するものがあります。ファスナーは砂や凍結で動かなくなることがあり、面ファスナーは泥や糸くずが詰まると留まりが弱くなるので、雪山で使うならグローブをしたまま開け閉めできるかまで確かめてください。

洗い方と、ゲイターを買い替える目安

帰宅したら泥を落として水洗いし、陰干しで乾かします。

泥や砂を残したまましまうと生地の内側が傷み、面ファスナーに繊維がからんで留まらなくなるので、面ファスナー部分は指でごみを取ってから洗うと長持ちします。

撥水は使うほど落ちていくため、水をはじかなくなったら撥水剤を使い、乾燥機やアイロンの可否は製品の表示に従ってください。

先に消耗するのは、靴底側のコードやストラップ、上端のゴム、下端の擦れる部分です。

コードやストラップは交換部品を用意しているメーカーもあるので、本体の生地が生きているなら部品交換で使い続けられます。

買い替えを考えるのは、上端のゴムが伸びて締まらなくなったとき、生地が水を吸うようになったとき、アイゼンで大きく裂けたときです。

よくある質問

ゲイターは登山に必ず必要ですか

夏の整備された登山道だけなら、なくても歩けます。砂利や火山礫の道、雨後のぬかるみ、笹や低木がかぶった道、そして雪のある時期では、あるかないかで足元の濡れと靴内の砂が大きく変わるので、行く場所で判断してください。

スパッツとゲイターは違うものですか

登山用品の売り場では、同じ道具を指す言葉として両方が使われています。ただし衣料品としてのスパッツ(脚にはくタイツ)と混同されやすいので、通販で探すときは「ゲイター」で検索したほうが目的のものが出やすいです。

レインパンツがあればゲイターはいりません

必要な場面は残ります。

レインパンツは裾を絞れても靴の履き口との間にすき間ができ、そこから砂や雪が入るためです。

裾の擦れや泥はねも、ゲイターを重ねたほうがレインパンツ自体の傷みを抑えられます。

作業用のスパッツで代用できますか

砂や泥を止める目的なら使えます。

ただし作業用は靴紐に掛けるフックや靴底のコードがない製品も多く、歩くうちにずり上がることがあります。

雪山でアイゼンを使う前提なら、生地の厚みと上端の締め方が違うので、登山用を選んでください。

まとめ

ゲイター選びは、いつ使うかを決めて丈を絞り、そこから生地と留め具を合わせる順番で進めると迷いません。

夏の日帰りなら軽いショート、藪や泥の道ならミドル、雪とアイゼンが前提なら厚手の膝下丈で、サイズはその季節に着る服装のまま測ったふくらはぎ回りで判断します。

ぜひ本記事のタイプ別の比較表とサイズの測り方を参考に、自分が行く山と季節に合う一本を選んでください。

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