シュノーケリングマスクの選び方|曇りと水漏れを防ぐ基準

売り場に並ぶシュノーケリングマスクは、顔全体を覆うフルフェイス型と、目と鼻を覆うマスクにスノーケルを組み合わせる従来型の2タイプに分かれます。見た目の差が大きいので迷いますが、選び分けを決めるのは形ではなく、水面に浮かんで景色を見るだけなのか、息を止めて数メートル潜るのかという使い方です。
そのうえで実際の当たり外れを作るのは、顔に触れるスカートの素材と形です。シリコーンか塩化ビニルか、鼻の付け根や頬骨に隙間ができないかで、同じ製品でも漏れる人と漏れない人が出ます。
本記事では、密着の確かめ方・2タイプの違いと向く人・レンズと内容積の読み方・使用後の塩抜きまでを解説します。

アウトドア一歩 編集部
「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
シュノーケリングマスクで最初に確かめるのは顔との密着
マスク選びで最初に確かめるのは、スカート(顔に触れるふちの部分)が自分の顔の形に沿うかどうかです。
店頭で試せるなら、ストラップを掛けずにマスクを顔へ当て、鼻から軽く息を吸って手を離してください。
そのまま数秒張り付いていれば密着していますが、すぐ落ちる、あるいは頬や鼻の横から空気が入る感触があれば、その形は合っていません。
通販で買う場合は同じ確認ができないので、返品や交換の条件を先に読んでおくと安心です。
素材はシリコーンと塩化ビニルの2タイプが主流で、シリコーンのほうが柔らかく、細かい凹凸に沿って変形します。
安価なモデルに使われる塩化ビニルは硬めで、紫外線や熱で早く硬化するため、毎年使うなら耐久の差が出ます。
なお、口ひげや前髪がスカートの下に挟まると素材にかかわらず水が入るので、当たる範囲からは外しておいてください。
フルフェイス型と従来型、構造の違いと呼吸のしかた
フルフェイス型
顔全体を1枚のシールドで覆い、鼻と口でそのまま呼吸します。
マウスピースをくわえないので顎が疲れず、初めて水面に顔を付ける人でも息が続きやすい構造です。
一方で内部の空気の量が多く、吐いた息が抜けきらないと二酸化炭素がこもるおそれがあるため、多くの製品が水面に浮かんだ状態での使用を前提にしています。
息を止めて潜る使い方には向きません。
マスクとスノーケルを組み合わせる従来型
目と鼻だけを覆うマスクに、別体のスノーケルを取り付けます。
鼻をつまんで耳抜きができ、内側に入った水は鼻から息を吐いて押し出せるので、数メートル潜って戻る使い方まで対応します。
ただしマウスピースをくわえ続けることになり、慣れないうちは口の端から水が入ります。
シュノーケリングマスクのタイプ別、向いている人と向かない人
| タイプ | 構造の特徴 | 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|---|---|
| フルフェイス型 | 顔全体を覆い鼻と口で呼吸。内部の空気量が多い | 水面に浮かんで魚を見る用途。マウスピースが苦手な人 | 息を止めて潜りたい人。耳抜きを覚えたい人 |
| 二眼マスク+スノーケル | レンズが左右に分かれ、内容積が小さい | 度付きレンズに替えたい人。水抜きを覚えて潜りたい人 | 視界の広さを最優先する人 |
| 一眼マスク+スノーケル | レンズが1枚で鼻の上に枠がない | 視界を広く取りたい人。水中で写真を撮る人 | 度付き対応を前提にしたい人 |
| キッズサイズ | 顔の小さい骨格に合わせた専用設計 | 未就学から小学生 | 顔の大きさが大人用に届いている中高生 |
迷ったときは、その日に耳抜きをして潜るつもりがあるかどうかで切り分けてください。
水面から見るだけなら顎が楽なフルフェイス型でも困りませんし、少しでも潜るなら従来型の一択になります。
なお、水面にうつ伏せで長く浮かぶと背中と太ももが強く日焼けするので、生地の厚みとUVカットの見方はラッシュガードの選び方、脚側の丈の決め方はラッシュガードのレギンスで解説しています。
シュノーケリングマスクのレンズ素材と内容積|一眼と二眼の差
レンズには強化ガラスと樹脂の2つが使われます。
強化ガラスは傷が付きにくく、割れても粒状に砕けるよう作られている
一方、樹脂レンズは軽い代わりに細かい傷が入りやすく、砂の付いた指でこするだけで曇りの原因になります。
長く使うつもりなら、仕様欄に強化ガラスやテンパードガラスと明記されたものを選んでください。
もう一つの違いは内容積で、これはマスクの内側にできる空気の量を指します。
二眼は鼻の上に枠が入るぶん内容積が小さく、レンズが顔に近い位置に来るので水中の物が近く見えますし、入った水も少ない息で押し出せます。
一眼は枠がないため視界が広く写真を撮るときに有利ですが、内容積が大きく浮力も強いので、潜ると顔から浮き上がる感覚が出ます。
交換用の度付きレンズに対応するのは二眼が中心です。
サイズ表記と度付き対応で起きるシュノーケリングマスクの買い間違い
サイズ表記は各社それぞれの基準で付けられているため、S・M・Lという文字だけを見比べても合うかどうかは分かりません。
同じMでも鼻の付け根の高さや頬骨の張り出しで当たり方が変わるので、顔の縦幅(目の下から顎まで)に対応する寸法が書かれていれば、そこを確認してください。
フルフェイス型はS/MとL/XLの2区分で売られることが多く、区分の境目に近い顔の大きさだと、顎の先でシールドが浮いて水が入ります。
子ども用を大人用の小さいサイズで代用するのも失敗しやすい買い方です。
キッズサイズは顔の小さい骨格に合わせて設計されているので、大人用のSでは頬に隙間が残ります。
度付きが必要なら、交換用の光学レンズが用意された二眼を先に探してください。
メガネをかけたまま使えるマスクはありません。
エントリーする浜が岩やゴロタ石なら足裏を守る装備も必要になるので、ソールの厚さとサイズの合わせ方はマリンシューズの選び方で解説しています。
使ったあとの塩抜きと、曇りを防ぐ下準備
新品のレンズ内側には製造時の油分が残っていることがあり、そのまま海に入ると視界が白く曇ります。
中性洗剤やマスク用のクリーナーで内側をやさしく洗ってから、市販の曇り止め液を使ってください。
歯磨き粉でこする方法も知られていますが、研磨剤入りのものは樹脂レンズやコーティングを傷めるので避けたほうが無難です。
使用後は真水で流し、スカートの溝やスノーケルの弁に残った砂を落とします。
塩分と砂が残るとシリコーンが硬くなり、密着が落ちる原因になります。
乾かすときは直射日光を避けた風通しのよい場所に置き、スカートを押し潰さない向きで保管してください。
帰り道の車内は高温になるので、マスクは日の当たらない場所へ移しておくと劣化を遅らせられます。
飲み物や食材を同じ車に積むなら保冷側の用意も必要で、容量と保冷力の見方はクーラーボックスの選び方で解説しています。
よくある質問
フルフェイス型で素潜りをしてもいいですか
多くのフルフェイス型は水面に浮かんだ状態での使用を前提に作られていて、潜行は想定されていません。鼻をつまめないため耳抜きもできないので、少しでも潜るならマスクとスノーケルを組み合わせる従来型を選んでください。
子どもには大人用の小さいサイズで足りますか
顔の骨格が違うので、大人用のSでも頬や鼻の横に隙間が残ります。キッズサイズを選んだうえで、水面で遊ぶときは浮力のある装備を着けさせ、保護者が手の届く範囲で付き添ってください。
コンタクトレンズのまま使えますか
マスク内に水が入ったときに流れる可能性があるので、使うならソフトタイプで、水を抜くときに目を開けない前提になります。度が強い場合は、交換用の光学レンズに対応した二眼のほうが確実です。
100円ショップのマスクでも大丈夫ですか
浅い場所で短時間なら使えることもありますが、スカートが硬い製品は隙間ができやすく、レンズ素材の記載がないものも見かけます。顔を付けている時間が長いなら、専門店で扱う強化ガラスとシリコーンの組み合わせのほうが安心して使えます。
まとめ
シュノーケリングマスクは潜るかどうかでタイプが分かれ、そのあとは顔とスカートの相性で使い心地が変わります。
素材はシリコーン、レンズは強化ガラス、サイズは表記より寸法という順に条件を絞れば、候補は数点まで減ります。
ぜひ本記事の比較表と密着の確かめ方を参考に、自分の遊び方に合う一つを選んでください。





