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ドライスーツの選び方|ウェットスーツとの違いと使い分け

ドライスーツの選び方|ウェットスーツとの違いと使い分け

ドライスーツを検索すると、ダイビング用の首元まで覆う本格的なモデルと、カヤックやSUP向けの軽量な生地のモデルが同じ言葉で並びます。

どちらも「中に水を入れない」という点は同じですが、生地の厚み、首と手首のシール構造、給排気バルブの有無がまったく違います。

ウェットスーツが水を取り込んで体温で温める構造なのに対して、ドライスーツは水を遮って内側の衣類で保温するので、インナーの選び方まで含めて考える道具です。

本記事では、生地のタイプによる違い・シールとバルブの見方・サイズ合わせで失敗する箇所・使用後の手入れまで解説します。

アウトドア一歩 編集部

アウトドア一歩 編集部

「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

ドライスーツ選びで最初に決まるのは、水温より「動きの量」

水温が低いから厚いものを、という選び方をすると外します。

ドライスーツは生地そのもので保温するわけではなく、内側に着るインナーと、生地の中に残った空気の層で暖かさが決まるため、同じスーツでもインナーを替えれば適応範囲が動きます。

そのため先に決めるべきなのは、水中でほとんど動かないのか、パドルを漕ぎ続けるのかという運動量です。

ダイビングのように中性浮力で漂う使い方だと自分の発熱が少ないので、厚手の生地と厚いインナーを組み合わせて空気の層を確保します。

反対にカヤックやSUP、サーフィンのように上半身を動かし続ける使い方では、厚い生地は肩まわりの抵抗になり、汗で内側が濡れて冷えます。

この場合は薄い透湿素材を選び、保温はインナーの枚数で調整するほうが現実的です。

落水の可能性はあるが常時水没しない使い方なのか、活動時間のほとんどを水中で過ごすのかを、まず自分の中で決めてください。

ドライスーツの生地は3タイプに分かれる

ネオプレン(発泡ゴム)

ウェットスーツと同じ発泡ゴムを使い、気泡そのものが断熱材になるタイプです。

生地に厚みがあるので水温が低くても保温が得られ、水中で潰れにくいぶん浮力の変化も比較的落ち着いています。

一方で伸縮はするものの厚さのぶん動きは重くなり、乾きも遅いので、一日に何度も着脱する使い方には向きません。

シェルタイプ(非伸縮の防水生地)

ナイロンやポリエステルの生地に防水加工を施し、内側の空間を大きく取った作りです。

生地自体は保温しないため、インナーの厚さで冬から春まで幅を持たせられます。

着脱が早く乾きも速い反面、生地がだぶつくので水中では抵抗が大きく、空気が偏ると姿勢が崩れることがあります。

透湿素材のシェル

ゴアテックスのような、水は通さず水蒸気だけを外へ逃がす生地を使ったタイプです。

漕ぎ続けて汗をかく使い方でも内側が蒸れにくく、カヤックやパックラフトで選ばれます。

ただし透湿性能は生地表面が濡れたままだと落ちるうえ、価格帯は専門店の上位モデルに寄るので、年に数回の使用なら過剰になることもあります。

ドライスーツの水密を決めるのはシールとバルブ

生地が防水でも、首・手首・足首の開口部から水が入れば中は濡れます。

ここを塞ぐのがシールで、素材はラテックス(天然ゴム)とネオプレンの2つが主流です。

ラテックスは薄く密着するので水密性が高い反面、経年で硬化して裂けるため定期的な交換が前提になり、ゴムアレルギーがある場合は使えません。

ネオプレンシールは耐久性があり首の締めつけも穏やかですが、密着はラテックスに劣るので、頭を水没させる使い方では少量の浸水を見込んでおくことになります。

ダイビング用には給気バルブと排気バルブが付きます。

水深が増すと内側の空気が圧縮されてスーツが体に張り付き、浮上すると膨張するので、この出入りを手元で調整する仕組みです。

バルブの扱いは浮力コントロールに直結するため、ドライスーツでの潜水は指導団体の専用講習を受けてから行ってください。

器材の構造を理解しないまま潜ると、足側に空気が回って逆さになる急浮上の危険があります。

カヤック向けの製品はバルブを持たないものが多く、代わりに首元や胸元のジッパーで着用時に空気を抜く作りです。

タイプ別に向いている人と、向かない人

タイプ構造の特徴向いている人向かない人
ネオプレン発泡ゴムが断熱材になる。厚みがあり水中で形が崩れにくい冬季のダイビング、低水温で長時間動かない人陸で長く動く人、着脱の回数が多い人
シェル(非伸縮)生地は保温せず、インナーの厚さで温度調整する季節をまたいで使いたい人、着脱を素早く済ませたい人汗を大量にかく激しい運動をする人
透湿シェル水を通さず水蒸気を外へ逃がすカヤック、SUP、パックラフトで漕ぎ続ける人年数回しか水辺に出ない人
ラテックスシール薄く密着し水密性が高いが硬化しやすい頭まで水没する使い方をする人ゴムアレルギーがある人、交換の手間を避けたい人
ネオプレンシール厚みがあり丈夫。締めつけが穏やか落水はあっても常時水没しない人完全な水密を求める人

日焼けと擦れを防ぐだけなら、そもそもドライスーツは要りません。夏場の海遊びで肌を守る目的なら薄い生地の上着で足り、選び方はラッシュガードの選び方で解説しています。

サイズ合わせで買い間違えやすいのは身長と足のサイズ

ドライスーツは体に密着させる道具ではないので、胸囲や胴囲に少し余裕があっても機能は落ちません。

合わせるべきなのは股下と身長で、ここが合っていないとブーツ部分が引っ張られて足首が屈曲せず、逆に長すぎるとしゃがんだときに生地が余って引っかかります。

ブーツが一体になったモデルは足のサイズが選べない場合があるので、厚手の靴下を履いた状態の実寸で確認してください。

ソックスタイプは別に靴を用意する前提なので、履く靴の内寸まで含めて考えます。

それに加えて、インナーを着た状態で試着することが前提です。

冬用の厚いインナーを想定しているのに素肌で合わせると、実際には肩が回らなくなります。

前かがみになって靴ひもを結ぶ動作、腕を頭の上まで上げる動作の2つを試着室で試すと、可動域の不足はだいたい分かります。

ソックスタイプを選んだ場合、足元に履く靴は岩場で滑りにくいものを選ぶことになるので、マリンシューズのソール選びもあわせて確認しておくといいでしょう。

ドライスーツは使ったあとの手入れで寿命が変わる

海で使ったら真水で塩を落とすのが基本ですが、とくに気をつけるのはジッパーとシールです。

防水ジッパーの歯に塩の結晶や砂粒が残ると、次に閉めたときに噛み合わせがずれて浸水し、噛んだ状態で無理に引くと歯が歪んで修理になります。

使用後は開いた状態で流水をかけ、乾いてからメーカー指定のワックスやシリコンを薄く塗ってください。

ラテックスシールは紫外線とオゾン、油分で劣化します。

直射日光の当たる場所に干したままにすると硬くなって裂けるので、陰干しで乾かし、保管はジッパーを開けて風が通る状態にします。

折り目を付けたまま長期間しまうと、その線に沿って生地が傷むため、ハンガーで吊るか大きく丸めて置くのが無難です。

浸水したときは、まず水が入った位置を確かめてください。

首まわりならシール、背中の直線状ならジッパー、足先の点状なら生地のピンホールで、原因ごとに対処が変わります。

よくある質問

ドライスーツを着れば冬でも寒くないですか

スーツ自体は水を遮る役目で、暖かさはインナーと空気の層で決まります。

同じスーツでも中に着るものが薄ければ冷えるので、冬に使うなら保温インナーを別に用意してください。

体が冷えて震えが止まらない、判断が鈍るといった状態は低体温症の入口なので、その場で水から上がり、症状が続くなら医療機関に相談してください。

ウェットスーツとどちらを買えばいいですか

水に浸かる時間と季節で分かれます。

夏場のシュノーケリングや短時間の海水浴ならウェットスーツで足り、真冬に長く水上にいる、あるいは低水温で潜るならドライスーツの領域です。

両者は保温の仕組みが別なので、片方の代用にはなりません。

ドライスーツを着たまま泳げますか

泳げますが、内側の空気で浮くので水中に潜る動作はしにくく、脚を伸ばした姿勢を保つのに慣れが要ります。

空気が足側に回ると体が逆さになるため、着用時に上体を前に倒して首元から余分な空気を抜いておいてください。

潜水を目的とするなら講習が前提になります。

レンタルで試してから買えますか

ダイビングショップやカヤックのツアー会社で貸し出している場合があります。取扱いは店舗と時期で変わるので事前に問い合わせが必要ですが、サイズ感と着脱の手間を体で確かめられるので、購入前に一度借りる価値はあります。

まとめ

ドライスーツは水温の数字だけで選ぶ道具ではなく、水中で静止するのか漕ぎ続けるのかという運動量から生地のタイプを決め、シールとバルブの構造で水密の度合いを選び、最後にインナーを着た状態でサイズを合わせる順番になります。

ネオプレンは低水温で強く、シェルはインナーで季節を跨げて、透湿素材は汗をかく使い方に向くという住み分けです。

買ったあとはジッパーの塩抜きとシールの陰干しを習慣にすると、交換部品の周期が伸びます。

ぜひ本記事のタイプ別比較表と試着時の確認動作を参考に、自分の遊び方に合う一着を選んでください。

水辺の道具をまとめてそろえる段階なら、シュノーケリングマスクの選び方やクーラーボックスの容量の見方もあわせて解説しています。

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