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登山の帽子の選び方|日よけと防風で選ぶ形と素材の違い

登山の帽子の選び方|日よけと防風で選ぶ形と素材の違い

売り場に並ぶ登山用の帽子は、ハット型とキャップ型でつばの形が違うだけのように見えます。

ただ、稜線で強い風を受けたときに頭に残っているのは、あご紐やドローコードが付いているほうです。

夏の低山ならUPF50+といった遮光の表記とメッシュの通気、秋以降の高所なら耳まで覆えるかどうかで選ぶものが変わり、同じ「登山用」の表示でも防いでくれる対象は違います。

帽子は装備の中では安く済む部分ですが、日射と汗、風の三つが同時にかかる道具なので、街のキャップをそのまま持っていくと現地で使いにくさが出ます。本記事では、つばの形とあご紐という差が出る軸・タイプごとの向き不向き・サイズとかぶり方で起きる失敗・買ったあとの手入れまで解説します。

アウトドア一歩 編集部

アウトドア一歩 編集部

「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

登山用の帽子は、つばの形とあご紐の有無で使い勝手が変わります

選ぶときに最初に決まるのは、つばが全周にあるか前だけかという点です。

全周につばがあれば、耳の上や首の後ろまで日射が当たる面積を減らせますが、そのぶん風を受ける面積も増えるので、あご紐がないと稜線や吊り橋の上で飛ばされます。

前つばだけのキャップは風には強い一方、首の後ろは無防備なので、夏の樹林限界より上では日焼けしやすい部分が残ります。

次に見るのがあご紐です。

登山では両手をストックや岩に使う場面が多く、飛ばされた帽子を追いかけられる地形は限られます。

谷側へ落ちれば回収できないので、あご紐は取り外し式でもよいので付いているものを選んでください。

後頭部のドローコードで頭囲を詰められる作りなら、下山時の風向きが変わっても締め直しで対応できます。

三つめの軸は畳めるかどうかです。

つばに硬い芯が入ったハットは形が崩れにくい反面、ザックの中で場所を取ります。

丸めて雨蓋に押し込める柔らかいタイプは、天気が変わったときに脱いですぐしまえるので、行動中の脱ぎ着が多い人ほど扱いやすくなります。

全周つば・前つば・ニット|3タイプの構造と違い

全周につばがあるハット

顔から首の後ろまで一度に日射を遮れる形で、夏の縦走や砂利の照り返しが強い河原歩きに向いています。

視界の上側がつばで隠れるため、鎖場で上を見上げる動作や、岩を見ながら足を置く場面ではつばが邪魔になることがあります。

つばが柔らかいものなら指で持ち上げて視界を作れます。

前だけにつばがあるキャップ

後頭部が開いているので熱がこもりにくく、風でめくれ上がることも少ないタイプです。

ザックのショルダーに引っかけやすく、雨具のフードをかぶったときにも干渉しにくい形をしています。

首の後ろが露出する弱点は、タオルや襟の立つシャツで補うのが現実的です。

首まで覆うサンシェード付き

キャップの後ろに布が垂れる作りで、日射を遮る面はハットに近く、風にはキャップに近い性格を持ちます。布の内側は熱がこもるので、通気の穴が開いているかを確認してください。

保温を目的にしたニット帽

つばの機能はなく、頭部から逃げる熱を抑えるための帽子です。日射対策にはならないため、残雪期や冬は日射用と保温用を両方持つ前提になります。

タイプ別|どんな登山に向いているかを表で比べます

タイプ日射と風に対する性格向いている人
全周つばのハット顔と首をまとめて覆える。風を受ける面積は大きい夏の縦走や日陰の少ない稜線を歩く人。あご紐付きが前提
前つばのキャップ風でめくれにくく通気がよい。首の後ろは露出する樹林帯中心の日帰りや、雨具のフードを頻繁にかぶる人
サンシェード付き覆う面積が広く、内側に熱がこもりやすい真夏の低山や岩稜の照り返しが強い場所を歩く人
ニット帽保温が目的で、日射は遮れない残雪期や冬、標高の高い山で朝晩の冷えに備える人
薄手のバラクラバ類耳と首まで覆い、ヘルメットの下にも入る冬山や強風下で、頬まで冷える環境に行く人

向かない組み合わせもはっきりしています。

つばの広いハットは、ヘルメットを併用する岩稜やアイスの場では使えません。

反対にニット帽だけで真夏の低山に入ると、頭は暖かいのに顔と首は焼けるので、季節をまたいで一つで済ませる考え方は避けてください。

足元の道具も同じで、行く山の性格から逆算します。

日帰りの低山中心ならトレッキングシューズの選び方で登山靴との境目を解説しています。

素材とUPF表記の読み方|通気と保温、撥水の違い

夏用の多くはポリエステルやナイロンで、汗を吸っても乾きが早く、絞ればすぐかぶり直せます。

綿は肌触りがよい反面、汗を含むと重くなって乾きにくいので、行動中にかぶり続ける帽子には向きません。

保温側はウールやアクリルの編み地が主で、ウール混は濡れても保温が落ちにくい性質があります。

紫外線対策の表記としてよく見るのがUPFで、生地がどれだけ紫外線を通しにくいかを段階で示したものです。

UPF50+は最上位の区分ですが、覆っていない首や耳には当然届かないので、表記の高さと日焼けのしにくさは別に考えてください。

生地が薄いメッシュ部分は遮光性が下がるため、通気と遮光は引き換えになります。

雨については、撥水と防水を分けて見ます。

撥水加工は表面で水滴をはじく処理で、洗濯や摩擦で落ちていきます。

防水を名乗るものは生地に防水層があり、耐水圧の数値で性能を示します。

この耐水圧という表記の読み方は、同じ考え方が上着にも当てはまるので、スキーウェアの選び方で耐水圧と保温の目安を解説しています。

もっとも、雨は雨具のフードで受けるほうが確実なので、帽子に防水を求めすぎる必要はありません。

風で飛ぶ、蒸れる|登山で起きやすい失敗と回避条件

いちばん多い失敗は、サイズが大きい帽子を買ってしまうことです。

街では少し緩いほうが楽ですが、風下から吹き上げられると簡単に浮きます。

試着では、前後に軽く首を振って動かないかを確かめ、ドローコードで詰めた状態で額に跡が残るほど締まらないかも見てください。

頭囲がセンチ表記の製品は、メジャーで眉の上から後頭部のいちばん出た位置を通して測った寸法と照らし合わせます。

次に起きやすいのが、他の装備との干渉です。

つばの広いハットはサングラスのテンプル(つる)と当たってずり上がることがあり、逆にキャップならつばの下にサングラスを収めやすくなります。

日射対策は帽子とサングラスの分担で考えるほうが現実的で、レンズの濃さの決め方は登山用サングラスの選び方で解説しています。

ザックの背面が高い縦走用だと、後頭部のドローコードやサンシェードが荷物と当たる場合もあります。

蒸れは、通気孔のない厚手の生地を夏に使ったときに出ます。汗が額から目に流れると視界が悪くなるので、内側に汗止めのバンドが縫われているか、メッシュの窓があるかを確認してください。

登山帽の手入れと買い替えの目安

下山後にそのまましまうと、汗の塩分と皮脂が生地に残り、汗じみと臭いの原因になります。

夏用の化繊なら、洗濯表示に沿ってぬるま湯で押し洗いし、形を整えて陰干しするのが基本で、乾燥機やドライヤーの熱は縮みや芯の変形につながります。

撥水加工が落ちてきたら、洗濯後に撥水スプレーをかけ直す方法もありますが、通気の穴をふさがない程度にとどめてください。

ニット帽やウール混は、洗いすぎると縮んで頭に入らなくなります。

汗をかいた日は陰干しして、シーズンの終わりに一度洗う程度で足ります。

ハットのつば芯は、ザックに押し込み続けると折れ癖が付いて元に戻らなくなるので、硬い芯のものは荷物の上側か雨蓋に入れます。

買い替えを考えるのは、生地が日焼けで色あせて薄くなったとき、ドローコードやあご紐の樹脂パーツが割れたとき、つばの形が戻らなくなったときです。

紫外線を長く受けた化繊は繊維そのものが弱くなり、引っ張ると裂けやすくなります。

装備の予算配分としては、帽子より先に足元へ回すのが順番で、登山靴の選び方ではカットの高さとソールの硬さから決める基準を解説しています。

よくある質問

登山にキャップだけでも大丈夫ですか

樹林帯が中心の日帰りなら、キャップで済む場面は多いです。ただ、稜線や雪の上、河原のように上と下の両方から日射を受ける場所では首の後ろが焼けるので、タオルを首に巻くか、襟の立つシャツを合わせてください。

ヘルメットを使う山では帽子はどうしますか

つばの広いハットはヘルメットの下に入りません。薄手のキャップかニットキャップ、バラクラバのように厚みが少ないものを選び、ヘルメット側の調整幅で収まるかを装着して確かめてください。

100均で買える帽子や街用のキャップでも使えますか

短時間の低山なら使えることもありますが、あご紐がなく、乾きにくい綿素材のものが多いので、風の強い場所と汗をかく行程では不利になります。低価格帯で登山向けの装備を探す方法は、ワークマンの登山靴の記事で取扱いと選ぶときの注意点を解説しています。

冬でも日射対策の帽子は必要ですか

必要です。

雪面は日射を強く反射するため、残雪期や冬の晴天下では顔の下側まで焼けます。

保温用のニット帽に加えて、日射の強い日はつばのあるキャップを重ねるか、サングラスやゴーグルで目の周りを守ってください。

まとめ

登山の帽子は、全周つばか前つばかで日射の覆い方が決まり、あご紐とドローコードの有無で風の中での安心感が変わります。

素材はポリエステルなどの乾きやすい化繊を夏に、ウール混を寒い時期にと分け、UPFや撥水の表記は覆えている範囲の中でしか働かないものとして読んでください。

サイズは緩めではなく、軽く首を振っても動かない状態を基準にします。

ぜひ本記事のタイプ別の比較表と、サイズ合わせの確認点を参考に、自分が行く山の季節と地形に合う一つを選んでください。

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