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登山用サングラスの選び方|紫外線対策とレンズの濃さの目安

登山用サングラスの選び方|紫外線対策とレンズの濃さの目安

登山用品店のサングラスの棚には、真っ黒に見えるレンズとうっすら色が付いただけのレンズが、同じ「登山用」の札の下に並んでいます。

選ぶ手がかりは仕様表の可視光線透過率です。

5〜10%のレンズは夏の雪渓や高山の岩稜を想定した濃さで、これを掛けたまま樹林帯を下ると木の根や段差が影に溶けます。

紫外線カットの表示(UV400など)は濃さとは別の項目なので、色が薄いレンズでも紫外線を防ぐ製品はあります。

本記事では、透過率の読み方・偏光と調光の違い・季節と行き先ごとの適合表・フレームで決まるずれと曇りを解説します。

アウトドア一歩 編集部

アウトドア一歩 編集部

「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

登山のサングラスは、色の濃さより可視光線透過率の数字で選ぶ

可視光線透過率は、レンズが通す光の割合をパーセントで示した数字で、多くのメーカーが仕様表やパッケージに書いています。

数字が小さいほど視界は暗くなり、5〜10%前後は上からの日射と雪面からの反射が重なる残雪期や、真夏の3,000m級の岩稜を想定した濃さです。

晴天の稜線歩きが中心なら15〜30%前後、樹林帯や曇天、朝夕の行動が長い山なら30〜50%程度まで明るいほうが足元を見失いません。

厄介なのは、朝の薄暗い森から昼の稜線までを1本で通す使い方で、濃いレンズだと下りの段差や木の根が影に溶けて見えにくくなります。

1本で済ませるつもりなら20〜30%前後の中間を選び、稜線での眩しさはつばの広い帽子と組み合わせて抑えるほうが現実的です。

雪山や高所を目的に濃いレンズを買うなら、樹林帯では外す前提で考えてください。

暗い森の下りで足元が不安なら、視界の確保とは別に支点を増やす手もあり、トレッキングポールの選び方で解説しています。

紫外線カットの表示は濃さと別の項目|UV400とJISの見方

レンズの色を濃くしても紫外線は減りません。

紫外線を遮るのは素材とコーティングの側で、ポリカーボネートのレンズは素材そのものが紫外線をほとんど通さないため、薄い色やクリアでも紫外線カットをうたう製品が成り立ちます。

表示で確認するのはUV400という書き方か、紫外線透過率○%以下、紫外線カット率99%以上といった数値で、UV400は波長400ナノメートルまでの紫外線を遮ることを指します。

日本産業規格(JIS)にもサングラスの試験方法と表示の決まりがあるので、国内で流通する製品なら仕様欄にこれらの数値が載っているのが普通です。

避けたいのは、色は濃いのに紫外線カットの表示がない製品です。

視界が暗いと瞳孔は開くので、紫外線を通すレンズを濃い色で使う組み合わせはすすめられません。

標高が上がるほど紫外線は強まり、雪面や砂礫(されき)は光を下からも返すため、夏の低山だけを想定した表示のない製品を高山に持ち上げるのは分の悪い選択です。

目の痛みや充血が出たときは自分で判断せず、医療機関に相談してください。

偏光・調光・ミラーコート・薄色|レンズタイプの違い

偏光レンズ

水面や濡れた岩、ガラスからの反射光を抑える構造で、沢沿いや湖畔、雪面の乱反射が気になる場面では対象の輪郭が見やすくなります。ただし液晶画面は角度によって暗く沈むので、地図アプリやGPS端末を頻繁に見る人は、掛けたまま画面が読めるかを店頭で確かめてください。

調光レンズ

紫外線量に応じて濃さが変わるレンズで、樹林帯から稜線まで掛け外しを減らしたい人に向きます。

低温では濃くなりやすく、明るい色へ戻るまでに時間がかかる傾向があり、紫外線を通しにくい車の窓ガラスの内側では変化が出ません。

試すなら屋外の直射日光の下です。

ミラーコート

レンズ表面で光を反射させて透過率を下げる仕上げで、濃色レンズと組み合わせて雪面や高所の強い光に使われます。表面の傷や拭き筋が目立ちやすいため、収納袋やハードケースを一緒に使う前提で選んでください。

薄色・クリアレンズ

透過率が高く、眩しさを抑えるためではなく紫外線と風、枝から目を守るためのレンズです。夜明け前の行動やヘッドランプ歩行、藪の濃い道では便利ですが、真夏の稜線では光量を落としきれません。

季節と行き先で決めるサングラスの適合表

行き先と時期が決まっていれば、選ぶレンズはかなり絞れます。透過率の目安と、それぞれが想定している場面を並べます。

タイプ可視光線透過率の目安向いている人
濃色+ミラーコート5〜10%前後残雪期や夏の雪渓、3,000m級の岩稜を歩く人
中間濃度の単色15〜30%前後日帰りから小屋泊まで、晴天の稜線歩きが中心の人
調光製品ごとに変化の幅を公表森と稜線を1日で行き来し、掛け外しを減らしたい人
偏光濃さは製品しだい沢沿いや湖畔、雪面の反射が気になる人
薄色・クリア70%以上早朝や夜間の行動、藪や枝から目を守りたい人

逆に向かないのもはっきりしています。

濃色とミラーコートの組み合わせは、樹林帯の低山を歩く人には暗すぎますし、偏光は画面を見る回数が多い人には邪魔になります。

調光は真冬の稜線で色が戻りにくいのが気になる人には合いません。

行き先から道具を逆算する考え方は足元でも同じで、登山靴のカットの高さとソールの硬さで解説しています。

ずれと曇りを左右するサングラスのフレーム選び

レンズが決まったあとに残るのは、顔とのすき間と汗の抜け道です。

カーブの浅いフレームは横から光が入りやすく、雪面や砂礫からの照り返しがある場所ではまぶしさが残るため、顔の丸みに沿って回り込む形や、つるの内側までレンズが伸びた形が有利になります。

汗をかく登りではノーズパッドが滑るので、鼻幅に合わせて曲げられる金具付きか、樹脂パッドが低い位置に付いたモデルを選ぶとずれにくいです。

曇りは、レンズと顔の距離が近いほど起きやすくなります。

レンズ上部に溝や穴を設けて空気を抜く作りかどうか、つるの先にゴムの滑り止めがあるかを見てください。

ヘルメットをかぶる山ではつるが当たって浮くことがあるので、ヘルメットを使う予定なら一緒に試着するのが確実です。

落下防止のストラップを通す穴があるかも、岩場では意味を持ちます。

メガネを掛けている人の選択肢

度付きレンズを入れる、フレーム内側に度付きの小さなレンズを取り付ける、メガネの上から掛けるオーバーグラスを使う、コンタクトレンズにして普通のモデルを選ぶ、この4つが現実的な方向です。オーバーグラスはレンズが2枚重なるので曇りやすく、内側のメガネが汗で汚れやすい点は覚えておいてください。

サングラス選びでやりがちな失敗と、その回避条件

いちばん多いのは濃さの選び間違いで、雪山用の濃いレンズを夏の樹林帯にそのまま持ち込むと、下りで足元が読めなくなります。透過率を1つの数字で決めきれないなら、中間濃度を主役にして、雪の季節だけ濃いレンズを足すほうが無駄になりません。

もう一点は、吹雪や強風の日にサングラスで押し通そうとすることです。

サングラスは顔とのすき間が空いているので、風雪や地吹雪は目に入ります。

冬の稜線や風の強い日はゴーグルの領域だと割り切ってください。

冬の装備は目だけでなく肌の露出全体で考えるもので、スキーウェアの耐水圧と保温の目安で解説しています。

通販で仕様欄に紫外線カットの有無しか書かれていない製品も、使う場面を判断できません。

可視光線透過率が載っていない、あるいはレンズ素材の記載がないものは、季節と行き先に合うかどうかを確かめられないと考えたほうがいいでしょう。

ストラップを付けずに頭の上へ載せる癖も、風とかがんだ拍子の落下につながります。

よくある質問

普段使いのサングラスを登山に流用できますか

紫外線カットの表示があり、可視光線透過率が行き先に合っていれば、街用でも使えます。

確かめたいのはつるの滑りやすさと、レンズがポリカーボネートなどの割れにくい素材かどうかです。

ガラスレンズは転倒時のリスクがあるので、岩場では避けてください。

曇りの日や樹林帯だけの山でも必要ですか

必要な場面はあります。

曇天でも紫外線はゼロになりませんし、枝の跳ね返りや虫、砂ぼこりから目を守る役目があるためです。

ただし濃いレンズは不要で、薄色やクリアで足ります。

低山の日帰りが中心なら足元も軽い方向でそろえられるので、トレッキングシューズと登山靴の違いで解説しています。

雪山はゴーグルとサングラスのどちらを持っていくべきですか

晴れて風のない日はサングラス、風雪や視界の悪い日はゴーグルという使い分けになるため、冬の稜線を歩くなら両方を持つのが基本です。行動中に切り替える前提で、ゴーグルはザックの外付けではなく雨に濡れない場所へ入れておいてください。

レンズの手入れはどうすればいいですか

砂やほこりが付いた状態で乾いた布を当てると、粒子でコーティングを削ってしまいます。

真水で流してから水気を切り、柔らかい布で押さえるように拭いてください。

夏の車内に置いたままにするとフレームの変形やコーティングの劣化につながるので、下山後は室内へ持ち込むほうが長持ちします。

まとめ

登山のサングラスは、可視光線透過率で行き先に合わせ、紫外線カットの表示を別項目として確認し、最後に顔とのすき間と汗の抜け道をフレームで詰める、という順番で絞り込めます。

1本で通すなら中間濃度、雪と高所を狙うなら濃色、森が主役なら薄色というのが目安です。

ぜひ本記事の適合表とフレームの確認点を参考に、次に行く山の季節と時間帯から逆算して選んでください。

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