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防水バッグの選び方|IPX規格と容量の合わせ方の基準を解説

防水バッグの選び方|IPX規格と容量の合わせ方の基準を解説

海から上がってバッグを開けると、底に敷いたタオルだけが湿っている。

防水と書かれた袋でよく起きることで、原因はたいてい生地ではなく口の閉じ方にあります。

ロールトップ型は開口部を3回以上折り返して初めて水をせき止める構造なので、1〜2回で留めると折り目の端から水が入ります。

もう一つの分かれ目は縫い目の処理です。

高周波で溶着した袋と、縫ってからシームテープで塞いだ袋では、水に浸けたときの結果が変わります。

本記事では、防水バッグの構造で分かれる4タイプ・IPX表記やTPUとPVCの読み方・容量の決め方まで解説します。

アウトドア一歩 編集部

アウトドア一歩 編集部

「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防水バッグで差が出るのは、生地より口の閉じ方です

同じ生地でも、口の構造が違えば防水の程度はまるで違います。

ロールトップは生地の腰で水をせき止める仕組みなので、折り返しが浅いと端の三角に隙間が残り、そこから水が通ります。

メーカーの多くが3回以上の折り返しを前提にしているのは、この隙間を潰すためです。

次に見るのが縫い目です。

高周波ウェルダーで生地を熱溶着した袋は穴が開いていないため、水没に強い作りになります。

一方、縫製した袋は針穴が必ず残るので、内側からシームテープを貼って塞ぎますが、テープは経年で端から浮くことがあります。

どこまでの濡れ方を想定するか

雨とときどきの飛沫だけなら、コーティング生地に止水ジッパーを付けたリュックで足ります。

カヤックや渡渉で袋ごと水に浸かる可能性があるなら、溶着のロールトップに寄せてください。

海水浴で砂浜に置くだけなら、砂が噛んでもジッパーが壊れない袋口タイプのほうが長持ちします。

使う場面を先に決めれば、生地の厚みや色は後から選べます。

構造で分かれる防水バッグの4タイプ

ロールトップのドライバッグ

筒状の本体の口を折り返してバックルで留める、いちばん単純な作りです。

可動部が金具だけなので壊れる箇所が少なく、砂や塩の影響も受けにくいです。

反面、中身は上から出し入れするしかないため、底に入れた物を取るには全部出すことになります。

防水ダッフル

長辺に止水ジッパーを付け、口が大きく開くタイプです。

着替えやウェットスーツをまとめて放り込めて、荷室に積んだまま中が見えます。

ジッパーは砂粒が噛むと生地を傷めやすく、使用後に真水で流す手間が増えます。

防水リュック

背負える形の袋で、上端をロールトップにしたものと、止水ジッパーのものがあります。歩く距離があるならこの形ですが、背面パッドやショルダーの縫い付け部が本体を貫通していることがあり、そこが弱点になります。

防水ポーチとスマホケース

スマホや鍵、紙のチケットを守る小型の袋です。

首から下げられる形が多く、大きい袋の中でさらに小分けするのにも向きます。

ただし薄いTPUフィルムは爪や砂で傷が入るので、消耗品と考えて定期的に交換してください。

タイプ別に向いている人と、向かない人

同じ「防水」でも、荷物の出し入れの回数と歩く距離で適したものが変わります。下の表は構造から言える向き不向きです。

タイプ構造の特徴向いている人向かない人
ロールトップのドライバッグ折り返し+バックル。溶着品が多いカヤック、SUP、渡渉のある釣り。水没の可能性がある人中身を何度も出し入れする人
防水ダッフル止水ジッパーで大きく開く車で海へ行き、濡れた装備をまとめて運ぶ人砂地に直置きしがちな人、手入れを省きたい人
防水リュック背負える。縫い付け部が残る場合がある駅から歩く人、自転車移動の人完全な水没を前提にしたい人
防水ポーチ・スマホケース薄いTPUフィルム+クリップ式の閉じ具貴重品と携帯だけ守りたい人これ一つで荷物全部をまとめたい人

家族分の着替えを運ぶなら、大きい袋を1つ買うより、人ごとに分ける発想のほうが現場で楽です。子どもの水着や上着は乾き具合の管理も別になるので、キッズのラッシュガードのサイズ選びと着せ方の注意点で解説しているように、濡れた物と乾いた物を分けて入れられる数を用意してください。

IPX8とTPU、防水バッグの表記の読み方

IPXの数字はIEC規格とJIS規格の保護等級で、IPX4は飛沫、IPX7は水深1メートルに30分の浸水、IPX8はメーカーが指定する条件下でそれ以上を意味します。等級が高いほど厳しい試験ですが、バッグの場合はケース単体の表記であって、ショルダーの付け根や縫い目まで同じ条件で試したとは限りません。

言葉の使い分けも見てください。

「撥水」は生地表面で水を弾くだけ、「耐水」は一定の水圧までしのぐ、「防水」は水の侵入を防ぐ設計です。

実際の店頭では「完全防水」と「防滴」が同じ棚に並ぶので、閉じ方の構造まで写真で確かめたほうが確実です。

TPUとPVC、ターポリンの違い

TPU(熱可塑性ポリウレタン)は薄くて軽く、低温でも硬くなりにくい素材です。

PVC(ポリ塩化ビニル)は安価で擦れに強い反面、重く、冬場は硬くなって折り返しにくくなります。

ターポリンは布にPVCなどを貼り合わせた生地で、引き裂きに強いため大型のダッフルに多く使われます。

夏の海と冬の釣りを兼用するなら、低温での柔らかさを持つTPUのほうが扱いやすいです。

容量20リットルは、思ったより入りません

ロールトップは口を3回巻いた時点で全長が短くなるため、実際に使える容積は表示より2〜3割減ります。

20リットルの袋にバスタオル2枚と着替え一式を入れると、それだけで折り返す余裕がなくなることも珍しくありません。

表示容量ではなく、閉じたあとの残りで考えてください。

目安としては、スマホと財布だけなら2〜5リットル、日帰りの海水浴でタオルと着替えなら15〜20リットル、ウェットスーツや家族分の荷物を運ぶなら40リットル前後です。カヤックやSUPに積むなら、大きい1つより10リットル前後を複数に分けたほうが、隙間に押し込めて浮きの助けにもなります。

濡れた物と食べ物を同じ袋で運ぶのは避けてください。

飲み物や食材の温度を保つのは断熱の役目なので、クーラーボックスの容量と保冷力の見方で解説している別の道具に任せ、防水バッグは衣類と貴重品に絞るほうが失敗しません。

砂の付いた靴も分けたい荷物で、マリンシューズのソールの厚さとサイズの合わせ方で扱っている水抜き穴のあるタイプは、袋に入れる前に振って砂を落としておくと内側が汚れません。

使ったあとの塩抜きと、防水バッグの寿命

海で使った袋は、その日のうちに真水で流してください。

塩の結晶はバックルの爪やジッパーのスライダーに残り、次に使うときの引っかかりや破断につながります。

洗ったあとは裏返して陰干しにし、内側の水分を抜いてから畳んでください。

直射日光と高温はコーティングを傷めるので、車内に放置するのは避けたほうがいいでしょう。

寿命のサインは折り目に出ます。

いつも同じ位置で巻いていると、その線に沿ってコーティングが白く筋になり、やがてひび割れて浸水します。

PVC系はとくに折り目から割れやすいので、保管は巻いたままにせず、緩めて広げた状態にしてください。

溶着部が波打って浮いてきたら、その袋は水没前提の使い方から外す判断が必要です。

ジッパーの止水部分は、シリコン系のグリスを薄く塗ると動きが戻ることがあります。

塗りすぎると砂を呼ぶので、布で拭き取る程度に留めてください。

濡れた衣類を入れっぱなしにするのがいちばん傷める使い方で、においも残ります。

ラッシュガードの生地とUVカット、サイズの決め方で解説しているポリウレタン混の生地は、濡れたまま密閉すると劣化が早まります。

よくある質問

ジップロックで代用できますか

スマホや鍵を雨から守る程度なら役目を果たしますが、水中で押されると口が開くことがあるため、水没する場面では勧められません。二重にしても、袋の角が擦れて穴が開くリスクは残ります。

洗濯機で洗ってもいいですか

洗わないでください。

コーティングや溶着部が回転と摩擦で傷み、金具が洗濯槽を傷めることもあります。

汚れは真水とスポンジ、落ちない汚れは中性洗剤を薄めて手で洗うのが基本です。

完全防水と書かれていれば、水に落としても中身は無事ですか

そうとは言えません。

防水性能は折り返しの回数、生地の劣化、水圧のかかり方で変わり、同じ袋でも結果が再現しないためです。

財布やスマホは中でさらに小袋に入れ、二重にしておいてください。

スマホケースに入れたまま画面を操作できますか

薄いTPUフィルムのものは操作できる製品が多いものの、指紋認証や顔認証は反応しないことがあります。厚いフィルムほど水は防ぎますが指の反応は鈍くなるので、船上で使うなら操作性を先に確かめてください。

釣りに持っていくならどのタイプですか

堤防で荷物を置くだけならダッフル、磯や渡渉のある釣り場ならロールトップのドライバッグが無理のない選択です。持ち物の全体像から決めたい場合は、釣り道具の選び方と買う順番で解説している一式の中で、収納をどこに割り振るかを考えてみてください。

まとめ

防水バッグは生地の名前より、口の閉じ方と縫い目の処理で性格が決まります。

水没の可能性があるなら溶着のロールトップ、出し入れの多い車移動ならダッフル、歩く距離があるならリュックという順で絞り、容量は閉じたあとに残る分で考えてください。

表記は等級の意味を確かめ、貴重品は袋の中でもう一枚に包むのが現実的な備えです。

ぜひ本記事のタイプ別の比較表と容量の目安を参考に、自分が想定する濡れ方に合う一つを選んでください。

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