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登山用の時計の選び方|高度計と気圧計の使いどころを解説

登山用の時計の選び方|高度計と気圧計の使いどころを解説

登山用品店の時計コーナーには、見た目のよく似た製品が並んでいます。GPSで歩いた軌跡を記録するもの、気圧センサーで標高と気圧の変化を示すもの、ソーラー充電で電池交換が要らないものが、同じ棚に置かれています。

最初に決まるのは、自分の行動時間に対してバッテリーがもつかどうかで、次に見るのが高度と方位を時計だけで読みたいかどうかです。10気圧防水のような表記も、雨と汗を想定するだけなら過剰になることがあります。

本記事では、駆動時間で分かれるタイプの違い、日帰りとテント泊での選び分け、防水と高度表示の読み方、下山後の手入れまで解説します。

アウトドア一歩 編集部

アウトドア一歩 編集部

「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

登山の時計選びは、行動時間とバッテリーの関係で決まります

日帰りで6〜7時間歩くだけなら、駆動時間で困る場面はほとんどありません。

悩みが生まれるのはGPSで軌跡を記録し続ける設定にしたときで、メーカーの公表値も「GPS記録中は何時間」「時刻表示だけなら何日」と条件を分けて書かれています。

同じ1台でも、使い方によって持ち時間は何倍も変わるのです。

テント泊や縦走を想定するなら、充電手段そのものが装備に加わります。

充電端子が独自形状のモデルだと、ケーブルを忘れたときに山小屋でも他の登山者からも借りられません。

ソーラー充電や電池式はこの心配がない代わりに、軌跡の記録やスマートフォン連携を持たないものが多くなります。

冬に使う予定があるなら、メーカーが示す動作温度の下限も見てください。

リチウムイオン電池は低温で使える容量が落ちるため、夏に一泊分もったものが真冬には半日で表示が消えることもあります。

装備の予算が限られている段階なら、時計より足元へ先に回したほうが安全側に働きます。

カットの高さとソールの硬さで決める考え方は登山靴の選び方で解説しています。

タイプは4つ、違いは電源と測位機能の有無です

売り場に並ぶ製品は、電源の取り方と測位機能の有無で4つに分けられます。

ソーラー充電のデジタルウォッチ

太陽光で充電するので電池交換が不要で、気圧高度計・方位計・温度計を備えたモデルが山向けとして売られています。

標高や気圧の変化は自分で読み取る前提の作りなので、歩きながら天気の傾向を見たい人に向きます。

軌跡は残らないため、あとで振り返る記録が欲しい人には物足りないでしょう。

GPS搭載のアウトドアウォッチ

衛星測位で現在地と軌跡、累積標高を記録し、地図表示まで持つものもあります。

記録中の電池消費は大きく、行動中の設定変更や下山後の充電まで自分で管理する前提です。

歩いたペースやコースタイムを数値で残したい人にはこのタイプしか選べません。

電池式のシンプルなアナログ・デジタル

時刻とアラーム、ストップウォッチだけの作りで軽く、ボタン電池が数年もつものもあります。

行動時間の管理とコースタイムの照合だけなら十分で、高度は地図と地形から判断します。

壊れても痛みが小さいので、GPS機を持つ人の2本目としても使われています。

スマートウォッチ

通知や健康計測を含む多機能型ですが、山専用の設計ではないものが多く、駆動時間が1日前後のモデルもあります。日帰り中心でスマートフォンと併用するなら使えますし、泊まりで使うなら毎晩の充電が前提です。

日帰り登山とテント泊で、選ぶタイプは変わります

同じ登山でも、歩く日数と記録の必要性で答えは入れ替わります。

タイプ電源と駆動向いている人向かない人
ソーラーデジタル(高度計付き)太陽光で充電、電池交換なし泊まりでも充電器を持ちたくない人、気圧の変化を自分で見たい人歩いた軌跡やペースを数値で残したい人
GPSウォッチ充電式、記録中の消費が大きい累積標高やコースの記録を残したい人、長距離を速く歩く人充電の管理をしたくない人、機能を使う予定がない人
電池式のシンプル型ボタン電池で数年日帰り中心で時刻管理だけしたい人、予備の2本目が欲しい人高度や方位を時計で確認したい人
スマートウォッチ充電式、1日前後日帰りで通知や健康計測もまとめたい人山中で充電できない泊まり山行の人

決めきれないときは、次に行く山の行動時間と泊まりの有無を書き出してから売り場に行くと候補が絞れます。日帰りの装備を一式そろえる途中なら、トレッキングシューズの選び方で解説している基準と合わせて、どこに予算を寄せるかを考えてください。

登山向きに見えて合わないことが多い選び方

機能の数で比べてしまう

気圧高度計・方位計・温度計・軌跡記録がそろっていても、使うのは行動中に見る2つか3つだけです。

機能が増えるほど階層の深いメニューを覚える必要があり、疲れた下山時ほど操作を間違えます。

使う画面を先に決め、それが1〜2ボタンで出るかどうかで比べたほうが実用的です。

手袋をしたまま操作していない

店頭では素手で触るので、ボタンの小ささや押しにくさに気づきません。

冬山や標高の高い稜線では手袋を外せない場面があり、タッチ操作だけのモデルは反応しないこともあります。

厚手の手袋を持っているなら、店に持ち込んで押し比べるのがいちばん確実です。

暗い場所での見やすさを確認していない

樹林帯の中や日没後は、明るい店内で見た印象より文字が読みにくくなります。

ライト付きなら片手で点灯できるか、蓄光の針や文字なら十分な明るさが残るかを見てください。

文字盤に情報を詰め込んだモデルは、表示が小さくなるぶん暗所で不利になります。

防水表記と高度表示は、数字の意味を確かめてから買う

気圧防水の数字は水深ではありません

「5気圧防水」「10気圧防水」は静止した水圧の試験値で、そのまま潜れる深さを示すものではありません。

雨と汗、手を洗う程度なら5気圧以上でおおむね対応し、沢の水しぶきや洗い流しまで想定するなら10気圧以上が安心材料になります。

ただしパッキンは経年で劣化するので、防水の水準は買った時点の性能として考えてください。

なお防水という言葉の中身は道具ごとに別で、靴の場合は素材と縫製の話になります。

見分け方は防水のトレッキングシューズで解説しています。

高度は測り方で数字が動きます

気圧センサー式は気圧の変化から標高を計算するため、天気が崩れて気圧が下がると、同じ場所にいても表示が上がります。

登山口や山頂などの標高が分かる地点で校正する使い方が前提です。

GPS式は気圧に左右されない代わりに、垂直方向の誤差が水平方向より大きくなりやすく、谷や樹林では測位が乱れます。

どちらも数字だけを信じず、地形と地図で裏を取ってください。

読み方の基本は登山地図の選び方で解説しています。

ケース径とベルトの幅

ケースが厚く径の大きいモデルは、ザックのショルダーハーネスや袖口に当たって回り込むことがあります。手首まわりの実寸と、袖をまくらずに着けられるかを確認しておくと外しません。

登山から帰ったあとの手入れと、買い替えの目安

いちばん傷むのは汗と砂です。

帰宅したらぬるま湯で流したやわらかい布で拭き、ケースとベルトの隙間に入った砂を落としてください。

このときボタンを押し込んだりねじロックを緩めたままにすると水が入るので、乾いた状態で操作するのが基本です。

ウレタンやシリコンのベルトは数年で硬くなり、付け根から切れます。

ベルトは交換部品として扱われることが多く、本体が動いていれば替えて使い続けられます。

電池交換のときは、あわせてパッキンの交換に対応しているかをメーカーや取扱店に確認してください。

防水の性能は交換作業のあとに落ちることがあるためです。

ソーラー充電のモデルは、引き出しに入れたまま何か月も置くと止まります。

窓際や明るい場所で保管し、シーズン前に時刻と高度の校正をしておくと、当日に手間取りません。

GPS機は使わない期間も残量が減るので、山行の数日前に充電と衛星情報の更新をしておくと安心です。

よくある質問

スマートウォッチで登山してもいいですか

日帰りで、スマートフォンを地図として併用するなら使えます。

難しくなるのは泊まり山行で、毎晩の充電手段が必要になります。

岩場で腕をぶつけることもあるので、ガラスやケースの保護がどの程度あるかもあわせて見てください。

高度は気圧センサーとGPSのどちらが正確ですか

条件によって入れ替わるので、どちらが上とは言えません。

気圧式は天候の変化で表示がずれるぶん、標高の分かる地点で校正すれば短時間の変化を細かく追えます。

GPS式は気圧に影響されない一方、樹林や谷では測位が乱れます。

両方を持つモデルもありますが、最終的な現在地の判断は地図と地形で行ってください。

スマートフォンがあれば時計はいらないのでは

地図アプリと兼用するとスマートフォンの電池は早く減り、寒さで急に落ちることもあります。

腕時計があれば、日没までの残り時間やコースタイムとの差を、ザックを下ろさずその場で確認できます。

役割が重なっているのは時刻表示だけです。

金属ベルトの時計は登山に向きますか

重さがあり、汗で濡れると冷たく感じ、長時間の行動では腕のむくみで締まり具合が合わなくなることがあります。山で使う前提なら、ウレタンやナイロンのベルトのほうが扱いやすいでしょう。

まとめ

登山の時計は、行動時間に対して電源がもつかどうかで大半が決まり、そこに高度と方位を自分で読みたいかを足せば候補は数個まで絞れます。

機能の多さは山では優位になりませんし、暗い樹林帯や手袋をした手で使えるかどうかのほうが、実際の行動では差になります。

ぜひ本記事のタイプ別の比較表と、防水・高度表示の読み方を参考に、次に行く山の行動時間から逆算して選んでください。

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