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登山リュックの選び方|容量と背面長の合わせ方の基準を解説

登山リュックの選び方|容量と背面長の合わせ方の基準を解説

売り場に並んだ登山リュックの値札には、容量と一緒に「背面長M」といった表記が付いています。同じ30Lでも背面長が体に合っていないと、荷重が肩だけに乗って数時間で肩が痛くなります。

街用のバックパックと分かれるのは、見た目より先にこのヒップベルトと背面の作りです。

腰骨に荷重を移せるかどうかで、担げる重さも歩ける距離も変わります。

本記事では、ザックやバックパックとの呼び方の違い、容量別のタイプと向いている人、背面長の合わせ方、買ったあとの手入れまで解説します。

アウトドア一歩 編集部

アウトドア一歩 編集部

「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

登山リュックとザック、バックパックは呼び方が違うだけ

売り場では同じ棚の商品が「ザック」「バックパック」「登山リュック」と三通りに呼ばれていますが、指しているものは同じです。

ザックはドイツ語のリュックザックを略した言い方で、山の道具として日本へ入った経緯から、店員や登山者は今もこの呼び方をよく使います。

バックパックは英語で、海外ブランドのタグやカタログではこちらの表記が並びます。

どの語で検索しても同じ製品群にたどり着くので、言葉の違いで悩まなくてかまいません。

一方で、用途を表す呼び名は区別しておくと迷いません。

アタックザックは、テント場や山小屋に大きな荷物を置いて頂上へ往復するときに使う小型のもので、折りたためる薄手の製品が多いです。

サブザックもほぼ同じ意味で使われます。

容量が同じでも、背負って一日歩くための本体と、荷物を減らして短時間だけ使う予備とでは、背面の作りが別物です。

街用リュックとの差は、背面とヒップベルトの構造にあります

見た目が似ていても、街用と山用では荷重の受け方が違います。

街用は肩の二本のストラップで全部を支えますが、山用は腰骨の上に乗せた厚いヒップベルトで荷重の大半を骨盤へ移し、肩ストラップは荷物を体に近づけて位置を決める役に回ります。

10kgを超えたあたりから差がはっきり出て、肩だけで支えると首から肩甲骨のあたりが早く痛くなります。

背面にはプラスチックのシートや金属のフレームが入り、中の荷物の角が背中に当たらない作りです。

テント泊向けの大型モデルほどこのフレームが強く、荷物が重くても形が崩れません。

生地はナイロンが主流で、大型は厚手の織りで摩耗に備え、軽量モデルは薄い生地で重さを削っています。

構造が増えれば重くなるのが代償で、本体だけで1kg台後半になるモデルもあります。

ヒップベルトは腰まわりでかさばるため、通勤と兼用したい人や、片道1時間ほどの低山を軽装で歩く人には大げさです。

荷物が5kgに収まるうちは、街用のリュックで足りる場面もあります。

容量別に見る登山リュックのタイプと、向いている人

容量はリットルで表記され、これが用途をほぼそのまま示します。

中身は、水、行動食、雨具、防寒着、ヘッドランプ、救急用品といった日帰りの基本装備に、泊まるなら寝袋とマット、テントと食料が積み増しになる関係です。

泊数が増えるほど数字が上がります。

20L台まで

数時間で往復する低山やハイキング向けです。

ヒップベルトが細いテープだけの製品もあり、荷重を腰へ移す働きは期待できませんが、荷物が3〜4kgに収まる範囲なら肩だけでも問題になりません。

トレッキングシューズの選び方で解説しているような軽い靴と組み合わせる装備に合います。

30L前後

日帰りの標高の高い山から、山小屋の一泊まで届く汎用サイズです。

製品数がいちばん多く、背面長の展開や女性向けモデルも選びやすいので、最初の一つとして候補に入れやすいです。

夏の日帰りでは余りますが、秋に防寒着を足しても収まります。

40〜50L

山小屋を使う連泊や、寝袋の持参が必要な小屋泊に向きます。ここから背面のフレームがしっかりしたモデルが増え、雨蓋や気室の仕切りといった機構も付いてきます。

50L以上

テント泊が前提です。

テント、寝袋、マット、数日分の食料と水を積むと荷重が15kgを超えることもあるので、フレームとヒップベルトの作りをいちばん厳しく見てください。

足元にも硬いソールが要るため、登山靴の選び方で解説しているソールの硬さの基準と合わせて考えてください。

背面長から決めるのが、登山リュックの選び方の順序

用途から容量が決まったら、次に見るのは容量ではなく背面長です。

同じ30Lの製品にS・M・Lや調整式が用意されているのは、背中の長さが人によって違い、ここが合わないとヒップベルトが腰骨の位置に来ないためです。

ベルトが腰骨より上に上がれば荷重は腰に乗らず、下がりすぎれば歩くたびに脚へ当たります。

背面長の測り方

首を前に倒すと後ろへ飛び出す骨(第七頸椎)から、左右の腰骨の上端を結んだ線までを背中に沿って測った長さが背面長です。自分では測りにくいので、専門店で測ってもらうのがいちばん確実で、合うサイズもその場で教えてもらえます。

荷重をかけた試着

空のまま背負っても分かることは少ないので、店に置いてある重りを入れて背負ってください。

ヒップベルトを腰骨に掛けて締め、肩ストラップを軽く引いたときに、肩の上へ隙間なく沿っていて、なお荷重が腰に乗っている感覚があれば合っています。

ウエストの位置で厚いベルトが締まるので、トレッキングパンツの選び方で解説しているベルトループやポケットの位置と干渉しないかも、同時に確かめると失敗が減ります。

買う前に確かめたい容量表記のブレと雨対策

容量の測り方はメーカーごとに違い、雨蓋やサイドポケットを含めて表記する製品と、本体の気室だけで表記する製品があります。

同じ32Lでも入る量が変わるので、1〜2Lの差で優劣を判断しないでください。

自分の雨具と防寒着を持ち込んで詰めてみるのが、いちばん確実な比べ方です。

雨については、ナイロン生地に防水加工がしてあっても縫い目やジッパーから水が入ります。

レインカバーが付属する製品と別売りの製品があるので、店頭かメーカーのサイトで確認し、無ければ容量に合うものを一緒に買ってください。

カバーをしても背面側は覆えないため、着替えと寝袋は防水のスタッフバッグかポリ袋に入れて二重にしておくと安心です。

雨具側にある耐水圧という表記の読み方は、スキーウェアの選び方で解説しています。

外付けする装備も先に決めておくと、必要な機構が絞れます。

トレッキングポールやピッケルを留めるループ、ハイドレーションのチューブを通す穴は、あとから足しにくい部分です。

ショルダーハーネスに付ける小物では熊よけの鈴やスプレーがあり、熊よけスプレーの選び方で噴射距離と容量の目安を解説しています。

使ったあとの登山リュックは、乾かしてから吊って保管します

下山後にそのまま押し入れへ入れると、背面パッドに残った汗の塩分と湿気で、生地の内側のコーティングが傷みます。

帰ったら中身を全部出し、背面とショルダーの内側を濡れたタオルで拭いて、日陰で完全に乾かしてください。

泥が乗ったときはぬるま湯で薄めた中性洗剤で手洗いし、洗濯機と乾燥機、ドライヤーの熱は避けます。

パッドやコーティングが熱で変形することがあるためです。

保管は、ヒップベルトと肩ストラップを緩め、風の通る場所に吊るのが基本です。

小さく畳んで押し込むと、折り目に負荷が集中します。

壊れやすいのはバックルとジッパー、ショルダーの縫い目で、内側のコーティングは年数とともに剥がれます。

部品交換や補修に対応するメーカーもあるので、壊れたときは捨てる前に購入店へ問い合わせてください。

よくある質問

登山リュックは街でも使えますか

30L前後までなら通勤や旅行にも使えますが、ヒップベルトが腰でかさばり、混んだ電車では邪魔になります。ベルトを取り外せるモデルを選ぶか、街用と分けたほうが快適です。

30Lと35Lで迷ったらどちらを選べばいいですか

表記の測り方がメーカーで違うため、数字の差より背面長が合うほうを選んでください。同じ背負い心地なら、上部を絞って高さを落とせる製品のほうが、荷物が少ない日にも対応できます。

レインカバーは必ず付いていますか

付属する製品と別売りの製品に分かれるので、買う前に確認してください。付属していても背面側は覆えないので、濡らせないものは袋に入れて二重にしておくと安心です。

安いモデルと専門店の上位モデルは何が違いますか

背面のフレーム、ヒップベルトのパッドの厚み、生地の強度、背面長の展開数が違います。荷物が軽い日帰りでは差が出にくく、10kgを超える泊まりの装備になるほど、構造の差が体の負担として現れます。

まとめ

登山リュックとザック、バックパックはどれも同じ道具を指し、街用と分かれるのは背面とヒップベルトの構造です。

容量は泊数から決まり、20L台は数時間の低山、30L前後は日帰りから小屋一泊、50L以上はテント泊という目安になります。

数字が決まったあとに合わせるのは背面長で、ここが合っていないと容量が適切でも荷重が肩へ残ります。

ぜひ本記事の容量別のタイプ分けと背面長の合わせ方を参考に、自分が行く山に合う一つを選んでください。

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