釣り針の結び方|外掛けと内掛けの手順、使い分け方まで解説

釣り針の結び方は、外掛け結びと内掛け結びの2つを覚えれば当面は足ります。
手前でハリスを7〜8回巻いて締めるだけの単純な作業ですが、巻き方向を間違えたり、締める前に唾や水で湿らせなかったりすると、結び目が痛んで本来の強度が出ません。
実際、ラインの破断は結び目で起きることがほとんどです。
本記事では、外掛け結びの手順・締め方を間違えると何が起きるか・すっぽ抜けや根元切れの直し方・ナイロンとPEで結び方が分かれる理由を解説します。

アウトドア一歩 編集部
「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
釣り針の結び方は外掛け結びから覚える
市販の完成仕掛けを使い切ったあと、最初に自分で結べるようになりたいのが外掛け結びです。
軸に巻き付けた糸を、軸の外側から手前に折り返して抜く形なので、手順が目で追いやすく、覚え違いが起きにくいのが理由です。
ハリスの端を軸に沿わせて折り返す
ハリスの先を10センチほど余らせ、針の軸(シャンク)に沿わせて二つ折りにします。
折り返した輪は針の耳(チモト)から少し離した位置に作り、指で軸ごとつまんで押さえます。
ここで押さえが緩むと巻いている途中で輪が動き、巻き数が数えられなくなります。
軸と2本まとめて7〜8回巻く
余った端の糸で、軸と折り返した糸をまとめて巻いていきます。
巻く向きは針先側からチモト側へ、隣の巻きと重ならないよう並べるのがコツで、重なると締めたときに糸が糸に食い込みます。
回数は太い糸なら5〜6回、細い糸なら8回前後が目安です。
細いほど接触面積が足りず、巻きが少ないと滑って抜けます。
湿らせてから、本線と端を同時に引く
巻き終わったら輪に端の糸を通し、必ず水か唾で濡らしてください。
乾いたまま締めると摩擦熱でナイロンが白く変質し、そこから切れます。
濡らしたら本線とハリスの端を同時にゆっくり引き、巻きがチモトに詰まって動かなくなったところで止めます。
最後に、本線が針の内側(フトコロ側)から出ているかを確認します。
外側から出ていると魚が掛かったときに結び目が横へずれ、軸から外れやすくなります。
締め方を間違えた釣り針で起きること
結び目の失敗は、根がかりのような分かりやすい形では出ません。
合わせた瞬間に手応えが消え、回収した仕掛けの先にハリスだけが残っている、という形で気づきます。
しかも切れ口が縮れてカールしていれば、力ではなく熱で傷んだ結び目だったという跡です。
巻き数が足りない場合はもっと厄介で、その場では結べているように見えるうえ、軽い魚なら普通に上がってきます。
抜けるのはたいてい良型が掛かって強い引きが続いたときなので、いちばん取りたい魚で失敗します。
反対に巻きすぎても、結び目のコブが大きくなってエサの動きを邪魔したり、細軸の針では軸を締め付けて曲げてしまうことがあります。
7〜8回という目安から大きく外さないでください。
すっぽ抜けと根元切れの直し方
チモトから糸が抜ける
巻きがチモトまで詰まっていないか、本線が外側から出ているのが原因です。
締めたあとに結び目を指でチモト側へ押し上げ、爪で軽く弾いてもずれないかを確かめてください。
ずれるなら締め足りていないので、もう一度濡らして引き直します。
結び目の際で毎回切れる
乾いたまま締めた摩擦熱と、巻きの重なりのどちらかです。
切れた端を見て、白っぽく縮れているなら熱、鋭く斜めに切れているなら巻きの重なりやカエシへの当たりを疑ってください。
針の号数に対してハリスが細すぎる組み合わせでも起きるので、号数の対応は釣り針の種類とサイズで解説しています。
結び目が針の横へ寄る
ケン付き(軸に返しの突起がある)やヒネリの入った針では、巻きが突起に乗ると結び目が斜めになります。
突起の位置を避けて巻き始めるか、耳の形が平打ちの針に替えるほうが早く解決します。
釣り針を結ぶ道具と、代用できるもの
指だけでも結べますが、8号より小さい針や、フロロカーボンの1号以下を扱うなら道具があると失敗が減ります。
必須なのはラインカッターだけで、爪切りでも代用できます。
歯で切るのは歯を傷めるうえ切り口が潰れるので避けてください。
| 道具 | 役割 | 代用 |
|---|---|---|
| ラインカッター | 端糸を1〜2ミリ残して切る | 小型の爪切り、ハサミ |
| 針結び器 | 小さい針を機械的に巻く | 手結びで代用可(老眼や寒さで手が動かないときに有効) |
| ヘッドライトや老眼鏡 | チモトの位置を見る | 明るい場所で結んでおく |
端糸は根元でぴったり切らず、1ミリほど残します。
ぎりぎりで切ると、締め込みが少し戻ったときに結び目から糸が抜けます。
逆に長く残すと、その端がエサや隣のハリスに絡みます。
ナイロン・フロロ・PEで結び方が分かれる
外掛け結びが素直に使えるのはナイロンとフロロカーボンまでです。
PEラインは表面がつるつるした編み糸で伸びもほとんどないため、同じ巻き数では締めても糸が滑り、力が掛かった瞬間に抜けることがあります。
PEを針に直接結ぶ場合は巻き数を多めにとるか、PE専用として案内されている結び方に替えてください。
素材ごとの性質の違いは釣り糸の種類とナイロン・PE・フロロの違いで解説しています。
フロロカーボンはナイロンより硬くて張りがあるので、巻いた糸が並びにくく、締めたときに巻きが重なりやすい素材です。
1本ずつ隣に添えるつもりで巻き、締めるときは急に引かず、結び目が動いていく感触を確かめながら詰めていきます。
ナイロンは伸びるぶん締めやすい反面、熱に弱いので濡らす工程を省けません。
結び替えの頻度とタイミング
時間や回数で決めるより、指で触って判断するほうが確実です。
ハリスをチモトから10センチほど指の腹で挟んで滑らせ、ざらつきや小さな傷を感じたら、その日の釣果に関係なく結び替えてください。
歯のある魚を釣ったあと、テトラや岩に触れたあと、根がかりを強引に外したあとは、見た目に異常がなくても一度切って結び直すほうが安全です。
そのほか、針先を爪に軽く当てて引っかからなくなったら針自体の交換時期です。
結び目が無事でも、刺さらない針では掛かりません。
仕掛け全体をどの順で組むかは釣り道具の選び方と買う順番で解説しています。
よくある質問
外掛け結びと内掛け結びはどちらが強いですか
どちらも正しく締められていれば実用上の差はほとんどなく、締め方の丁寧さのほうが結果に影響します。
外掛けは手順が単純で覚えやすく、内掛けは締まると結び目が緩みにくいという性格です。
まず外掛けを確実にできるようにしてください。
結び目に接着剤を付けたほうがいいですか
基本は不要です。
締め込みが正しければ結び目自体で止まりますし、接着剤で固めると結び目の際が硬くなり、そこで折れることもあります。
結んだ仕掛けは何日くらい保管できますか
直射日光と高温を避けて仕掛け巻きに収めておけば、しばらくは使えます。
ただしナイロンは紫外線と熱で劣化するので、車内に置いたままにしたものや、何シーズンも前に結んだものは結び直してください。
市販の針付きハリスを買えば結べなくても平気ですか
釣りは成立します。
ただし針が根がかりで切れたときや、対象魚に合わせて号数を変えたいときに、その場で対応できません。
1本結べるだけで釣りが続けられる範囲が広がります。
まとめ
外掛け結びで押さえるのは、7〜8回を隣同士で並べて巻くこと、締める前に濡らすこと、本線が針の内側から出ていることの3点です。
すっぽ抜けは締め込み不足、結び目の際での切れは摩擦熱か巻きの重なりが原因なので、切れた端の形を見れば次に直す場所が分かります。
PEだけは滑りやすく同じ手順では抜けることがあるため、素材に合った結び方を選んでください。
ぜひ本記事の手順と失敗別の直し方を参考に、まずは家の中の明るい場所で数回結んで、指の感覚をつかんでから釣り場に立ってください。





