釣竿の収納方法|室内で場所を取らない置き方と保管のコツを解説

ロッドケースから抜いた釣竿の継ぎ目に、白い粉が固まっている。
海で使ったあとに水洗いをしないまま袋へ戻すと、塩の結晶がガイドの足元やネジ部分に残り、次に伸ばしたときに固着します。
やることは3つだけで、真水を含ませた布で拭く、陰干しで完全に乾かす、継ぎ目とガイドを指で確かめる。
仕舞寸法が1m前後の振出竿でも、2本継ぎの並継竿でも、この順番は変わりません。
本記事では、しまう前の3手順・濡れたまま袋に入れると起きること・自宅での置き方と保管場所・振出竿と並継竿で分かれる注意点を解説します。

アウトドア一歩 編集部
「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
釣竿をしまう前にやる3手順
釣行後の片付けは、竿・リール・仕掛けの順に手を付けると、竿を乾かしている間に他が進みます。
道具一式の内訳と役割は釣り道具の選び方で解説しています。
真水を含ませた布で全体を拭く
海水を浴びた釣竿は、まず塩を落とします。
バケツの真水にタオルを浸して固く絞り、グリップから穂先へ向けて一方向に拭くと、ガイドの足元にたまった塩とゴミがまとめて取れます。
強く握って上下にこするとガイドを引っかけて曲げてしまうので、力は入れないでください。
淡水の釣りでも泥や餌の汁が残るため、同じ拭き方で足ります。
陰干しで完全に乾かす
拭いたあとは、直射日光の当たらない風通しのいい場所で乾かします。
日なたに立て掛けると紫外線で塗装やガイドのスレッド(リングを留める糸巻き部分)が劣化し、締め切った車内では高温になってグリップの接着が緩むこともあります。
目安は、継ぎ目を指でなぞって湿り気を感じなくなるまでです。
急ぐときでもドライヤーの熱風は当てないでください。
継ぎ目とガイドを指で確かめる
乾いたら、継ぎ目の差し込む側と受ける側を指で触り、砂が残っていないかを確かめます。
砂を挟んだまま差し込むと内側に傷が入り、そこから割れが始まります。
ガイドはリングの内側を爪の先で軽くなでて、引っかかりがあれば釣具店で交換を相談してください。
ガイドが一直線に並んでいるかも見ておくと、次の釣行で慌てません。
濡れたまま袋に入れた釣竿に起きること
継ぎ目が固着して抜けなくなる
塩水が乾いて結晶になると、継ぎ目の隙間で接着剤のように働き、次に外そうとしても回りません。
ここで力任せにひねると、折れるのはたいてい継ぎ目の際です。
固着してしまったら、継ぎ目にぬるま湯を含ませた布を巻いて数分置き、両手で真上へまっすぐ引いてください。
左右にこじる動きは傷を広げるだけです。
ガイドのサビでラインが切れる
ガイドのフレームはステンレス製でもサビが出るものがあり、スレッドの下に水が残ると、コーティングの内側から茶色く浮いてきます。
サビた表面はざらつくのでキャストのたびにラインが削られ、魚を掛けた瞬間の高切れという形で出ます。
結び目のすぐ上で切れる回数が増えたら、ノットより先にガイドを疑ってください。
結び自体を見直すならルアーの結び方で、すっぽ抜けにくい基本ノット3種の手順を解説しています。
グリップのカビと臭い
コルクやEVAのグリップは水を吸うため、濡れたまま袋に入れると黒い点が出ます。
出てしまったコルクは目の細かいサンドペーパーで表面を軽くならすと目立たなくなりますが、深く入ったものは戻りません。
臭いが残るのも乾燥が足りていないサインです。
自宅では釣竿を立てるか寝かせるか
2本継ぎ以上の並継竿は、継いだまま保管しません。
分解して竿袋に戻し、ロッドスタンドに立てるか、壁沿いに寝かせて置きます。
立てるときはグリップを下にして、穂先が壁や天井に触れない位置を選んでください。
斜めに長く立て掛けると自重で曲がりが残ることがあるので、垂直に近い角度で支えます。
置き場所は温度と湿気で決める
避けたいのは、直射日光が入る窓際と閉め切った車の中です。
夏の車内は高温になり、グリップの接着やリールシートのゴムが傷みます。
押し入れにしまうなら、除湿剤を置いて袋の口を開けておくとカビが出にくくなります。
ハードケースに入れっぱなしにしない
ハードケースは持ち運びには強い反面、密閉度が高いので湿気が抜けません。
移動用と保管用を分けて、自宅では布の竿袋だけにしておくほうが無難です。
部屋が狭くて置き場所に困るなら、次の1本は仕舞寸法の短いモデルを選ぶ手もあります。
長さと仕舞寸法の関係は釣竿の選び方で解説しています。
振出竿と並継竿で釣竿の仕舞い方は変わる
振出竿
振出竿は穂先側の細い節から順に押し込みますが、節の重なる部分に砂や塩が付いたまま縮めると、内側をこすって傷を作ります。
縮める前に、伸ばした状態で節と節の境目を濡れた布で拭いてください。
押し込むときは真っすぐ、節を回しながら入れないこと。
それでも動かなくなったら、無理に叩き込まず釣具店に持ち込むほうが安全です。
並継竿とインロー継ぎ
並継竿は差し込む深さが浅いと釣り中に抜け、深すぎると固着しやすくなるので、継ぎ目の合わせ位置を目印で覚えておきます。
差し込む面には油やグリスを塗らず、乾いた布で拭くだけにしてください。
芯を差して繋ぐインロー継ぎは、その芯だけを別に拭いて乾かします。
芯の付け根に濡れた砂が残ったまま組むと、次に外れなくなる原因になります。
よくある質問
シャワーで丸洗いしても大丈夫ですか
竿本体は水に強いので、弱い流水で流すのは問題ありません。
ただしリールを付けたまま強い水圧をかけると内部に水が入るため、リールは外してから流し、そのあと必ず乾拭きと陰干しをしてください。
使わない時期はどのくらいの間隔で点検しますか
数か月使わないなら、1〜2か月に一度は袋から出して継ぎ目とガイドを見るくらいで十分です。
オフシーズンに入る前と、シーズン初めの1回目の釣行前は、必ず全体を確認しておくと安心できます。
車に積んだままにしても平気ですか
短時間の移動は問題ありませんが、常時積んでおく場所には向きません。
夏の車内は温度が上がってグリップやガイドのスレッドを傷めますし、盗難の危険もあります。
帰宅したら降ろす習慣にしてください。
ルアーや仕掛けは付けたままでいいですか
外してください。
フックが竿の表面に当たると塗装に傷が入り、そこから水が入ります。
ラインをガイドに通したままケースへ押し込むのも、ガイドを引っかけて曲げる原因になります。
まとめ
釣竿の収納でやることは、真水を含ませた布で拭く、陰干しで完全に乾かす、継ぎ目とガイドを指で確かめる、この3つに集約されます。
手を抜くと出るのは継ぎ目の固着とガイドのサビで、どちらも次の釣行でいちばん力がかかる場所です。
振出竿は縮める前に節の境目を拭き、並継竿は差し込み面を乾いた布で拭くだけ、という違いも覚えておくと迷いません。
ぜひ本記事の3手順とタイプ別の注意点を参考に、次の釣りの帰り道から取り入れてください。





