釣りウェアの選び方|季節と気温別に何を着ればいいかを解説

堤防で向かい風を受けると、上着の前だけが塩を含んだしぶきで濡れます。
釣りウェアで最初に決まるのは、水がどこからどれだけかかるかで、雨だけしのげば足りる釣り場と、耐水圧20,000mm前後の生地と止水ファスナーが欲しい釣り場では、同じ「防水」表示でも必要な作りが変わります。
保温の厚みやサイズは、そのあとに決める条件です。
順番を逆にすると、暖かいのに濡れる上着や、濡れないのに動きにくい上着を選んでしまいます。
本記事では、釣り場ごとに変わる要求、レインウェアと防寒ウェアの違い、耐水圧と透湿度の読み方、使ったあとの塩抜きまで解説します。

アウトドア一歩 編集部
「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
釣りウェアは、かかる水の量と場所で選び分けます
堤防や護岸で受ける水は、上から降る雨と足元にかかるしぶきが中心なので、生地の耐水圧より、膝から下が濡れないことやフードが視界をふさがないことのほうが釣りやすさを左右します。
磯やゴロタ場は波が横から来るため、袖口と裾の絞り、前立ての二重構造、止水ファスナーの有無まで確かめてください。
磯や堤防に立つ以上、ライフジャケットは着ている前提です。
船釣りは風と飛沫を長い時間受けるので、上下セパレートの防水ウェアが基本になり、小型船舶では桜マーク(国が型式承認したライフジャケットに付く表示)付きのものの着用が義務づけられています。
渓流や河川で立ち込むなら、腰から下はウェーダーに任せ、上着は水面に裾が浸からない短い丈が扱いやすいでしょう。
素材とソールの違いは釣り用ウェーダーの選び方で解説しています。
山間部の渓流はクマの生息域に入ることもあり、環境省は音を出しながら歩くことをすすめていますが、鈴の音に慣れた個体も報告されているので鈴だけを頼りにはできません。
噴射距離や容量の見方は熊よけスプレーの選び方で解説しています。
レインウェア・防寒ウェア・アンダーウェアは役割が違います
レインウェア
外からの水を止めながら、内側の水蒸気を外へ逃がす上着です。
ゴアテックスのようなメンブレン(薄い防水膜)を挟んだ生地は透湿性が高く、専門店で扱う上位モデルに多い作りになります。
保温材は入っていないので、単体では冬の防寒になりません。
防寒ウェア
化繊中綿やフリースで空気の層を作り、体温を保つための服です。
防水性は製品ごとにまったく違い、表地が防水なら1枚で済みますが、撥水だけの製品は本降りで中綿が水を含んで保温力が落ちるので、レインウェアと重ねてください。
アンダーウェア
肌に触れる層の役目は、汗を吸って外側へ渡すことです。
ポリエステルなどの化繊やメリノウール(羊毛の細い繊維)が向き、綿は濡れると乾かず体温を奪うため、冬の釣りでは避けたほうがいいでしょう。
タイプ別|どの釣りウェアが自分に合うか
釣行の頻度と、釣り場で受ける水の強さの2つで絞ると、候補は自然に減ります。
| タイプ | 作りの特徴 | 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|---|---|
| 防水透湿レインウェア(上下) | メンブレン+縫い目のシームテープ、止水ファスナー | 磯・船で年間を通して出る人 | 年に数回、堤防で雨天を避けて釣る人 |
| 非透湿のレインスーツ | 樹脂を塗った生地で水は通さないが蒸れる | 動きの少ない船釣りや雨天限定の使用 | 歩いて釣り場を探す人 |
| 防水防寒ウェア(上下) | 中綿入りで表地が防水、単体で完結 | 冬の船・堤防が主戦場の人 | 1着を3シーズン兼用したい人 |
| 撥水ソフトシェル | 伸びて通気がよく、小雨程度なら弾く | 春秋に歩きながら投げるルアー釣り | 本降りの雨や波を受ける場所で使う人 |
| ラッシュガードなど薄手 | 紫外線カットと擦れ防止が目的 | 夏の日中、日差しを長時間受ける人 | 保温を期待する人 |
上着を先に買うか、竿やリールから揃えるかで迷うなら、釣り道具の選び方で買う順番を解説しています。
耐水圧と透湿度は、単位が分かれば比べられます
耐水圧は生地が水を通さずに耐える水柱の高さをmmで表した数値で、透湿度は24時間で1平方メートルあたり何グラムの水蒸気を通すかを示します。
座ったり膝をついたりすると生地の一点に体重分の圧がかかるため、クーラーボックスに腰掛ける釣りや船の座面では、数値に余裕があるほうが濡れにくくなります。
ただし数値だけでは判断できません。
縫い目にシームテープが貼られているか、前開きが止水ファスナーか、フードのつばに芯が入っているかで、同じ耐水圧の生地でも実際の濡れ方が変わります。
表地の撥水は使用と洗濯で落ちていくので、メーカーが公表する数値は新品時の試験値と考えてください。
何時間降っても濡れないという保証ではありません。
サイズは重ね着とライフジャケットの分を足して決めます
アウターを試着したときにちょうど良いと感じたサイズは、中にフリースや中綿を着ると窮屈になります。
冬に使う前提なら中間着の厚みを見込んで1サイズ上げ、逆に春秋しか着ないなら大きすぎる上着は風でばたついて竿を振りにくくなるので、着る時期を決めてから寸法を選んでください。
袖丈は指の付け根が隠れる程度までにとどめると、リールのハンドルに生地が当たりません。
竿の長さや硬さの決め方は釣竿の選び方で解説しています。
裾は座ったときに背中が出ない丈が安心で、ベスト型のライフジャケットは防寒ウェアの上から締め、腰巻き型も上着の外側に付けます。
肩掛けのバッグを併用するなら、ベルトが浮力材の上を横切らない配置を先に決めておくと現場で慌てません。
荷物量に合う容量は釣りバッグの選び方で解説しています。
使ったあとの塩抜きで、釣りウェアの寿命が変わります
海水のしぶきが乾くと生地に塩の結晶が残り、ファスナーの動きが渋くなって金具が腐食します。
帰宅後に真水を全体にかけて流し、直射日光を避けて陰干しするだけで、こうした劣化は遅らせられます。
魚のぬめりや血が付いた部分は、乾く前に流すほうが落ちやすいでしょう。
防水透湿の上着は、表地の撥水が落ちると生地が水を吸い、内側の水蒸気が抜けにくくなって蒸れます。
水を弾かなくなったら専用洗剤で洗い、洗濯表示の範囲で熱を加えて撥水を回復させてください。
中綿入りの防寒ウェアは圧縮したまま長期保管するとかさが戻りにくくなるので、シーズンオフはハンガーか大きめの袋で保管します。
よくある質問
アウトドア用のレインウェアを釣りに流用できますか
雨をしのぐ目的なら使えますが、海では塩分が残り、針や魚の歯で生地を傷めることがあります。
使うなら帰宅後に真水で流す前提にし、磯や船のように波を受ける場所では、袖口と裾を絞れる釣り向けの作りを選んだほうが安心です。
ラッシュガードは寒さ対策になりますか
なりません。
日焼けと擦れを防ぐための薄い生地で、保温を狙った構造ではないので、夏の日中に日差しを避ける用途で着るものです。
肌寒い時期は化繊やウールのアンダーウェアに防寒着を重ねてください。
ライフジャケットはウェアの上に着ますか
上に着ます。
中に入れると浮力材が体を締めつけ、股下ベルトの調整もできません。
ベスト型は防寒ウェアの上から締め、腰巻き型も上着の外側に付けます。
防寒ウェアは何枚重ねればいいですか
枚数ではなく、肌に触れる層・保温の層・風雨を止める層の3つがそろっているかで考えてください。
冬の船なら化繊のアンダーウェアに薄手のフリース、その上に防水防寒の上下という組み合わせが扱いやすく、暑ければ中間着を1枚抜いて調整できます。
まとめ
釣りウェアは、釣り場でかかる水の量から決めると候補が絞れ、耐水圧と透湿度の数値は縫い目やファスナーの処理と合わせて読むと比べられます。
防水と保温は別の機能なので、1着で兼ねるのか重ねて使うのかを先に決めてください。
買ったあとは真水で塩を落とし、水を弾かなくなったら洗って撥水を戻す手入れが、翌シーズンの快適さを左右します。
ぜひ本記事のタイプ別比較表とサイズ選びの条件を参考に、自分の釣り場に合う一着を選んでください。


![[ダイワ] RAINMAX レインスーツ DR-3625 ホワイトヘイズカモ XL](https://m.media-amazon.com/images/I/311VEgPh8sL._SL500_.jpg)


