遠投カゴ釣りの仕掛け|飛距離を出す構成と号数の目安を解説

売り場に並ぶカゴ釣り用のウキには「10号」、その隣のカゴにも「10号」と印字されています。
同じ数字でも意味は別で、ウキの号数は背負えるオモリ負荷、カゴの号数は重さそのものを指します。
オモリの1号は3.75グラムという換算なので、10号は37.5グラムです。
この2つを取り違えると、投げても飛ばないか、ウキが立たずに沈んだままになります。
遠投カゴ釣りは竿の適合負荷・ウキの号数・カゴの重さ・道糸の太さが噛み合って初めて沖の潮目まで届く仕掛けなので、数字の意味を先に押さえたほうが確実です。
本記事では、号数表記の読み方・竿のオモリ負荷から逆算する手順・合わない組み合わせで起きることを解説します。

アウトドア一歩 編集部
「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
遠投カゴ釣りの仕掛けは、ウキ・カゴ・天秤・ハリスの4点でできています
カゴ釣りは、コマセ(撒き餌)を詰めたカゴとハリに付けたエサを一緒に投げ入れ、狙った水深でコマセを出して魚を寄せる釣り方です。
そのなかでも遠投カゴ釣りは、沖の潮目や潮通しのよい場所まで届かせるために、大きなウキと重いカゴを長い磯竿で振り込みます。
仕掛けの並びは上から、道糸、ウキ止め、道糸を滑る遊動式のウキ、カゴ、天秤(てんびん)、ハリス、ハリの順です。
表記として押さえるのは3つで、重さを表す号(1号=3.75グラム)、糸の太さを表す号、竿の長さのメートルと硬さの号になります。
同じ「号」の字でも指すものが違うため、ウキの10号とカゴの10号を同じ意味だと考えると仕掛け全体が噛み合いません。
ウキ止めからハリまでの全長は、竿の長さ以内に収めるのが基本です。
竿より長い仕掛けは振り込むときに垂らしが長くなりすぎて、狙った方向へ飛ばせません。
道具一式をこれからそろえる段階なら、釣り道具の選び方と買う順番で解説しています。
号数とlbは、ウキ・オモリ・糸・ハリで別々の意味を持ちます
同じ表記が並ぶので、まず何を表す数字なのかを対応させておくと買い間違いが減ります。
| 表記 | 意味 | この数字で決まること |
|---|---|---|
| ウキの号 | 背負えるオモリ負荷の目安(10号なら37.5グラム相当) | ウキが沈むか、適正に立つか |
| カゴ・オモリの号 | 重さそのもの(1号=3.75グラム) | 飛距離と沈む速さ |
| 道糸・ハリスの号 | 糸の太さ。ナイロンの1号は直径0.165ミリが基準 | 飛距離と、切れる位置 |
| 糸のlb(ポンド) | 引っ張り強度。1lbは約0.45キロ | 強度の比較。太さは分からない |
| ハリの号 | 大きさ。伊勢尼やチヌなど銘柄ごとに実寸が違う | エサの大きさと魚の口に合うか |
| 竿の号 | 硬さと適合オモリ負荷 | 投げられる総重量の上限 |
混同がいちばん多いのは、ウキとカゴの号数です。
ウキ側は「これだけの荷重までなら浮いていられる」という負荷の表記で、カゴ側は実重量なので、10号のウキに10号のカゴを吊るとほぼ限界いっぱいになります。
さらにコマセを詰めた分の重さは、どちらの号数にも含まれていません。
自分に合うカゴの号数は、竿のオモリ負荷から逆算できます
順番を固定すると迷いません。
起点は竿で、次にカゴ、最後にウキと糸です。
- 元竿に印字された適合オモリ負荷を読む(「オモリ負荷 8〜12号」のように号かグラムで書かれています)
- カゴとオモリの合計を、その範囲の中ほどに収める
- ウキは、その合計と同じか1〜2号大きい号数を選ぶ(コマセの重さぶんの余裕)
- 道糸は竿の適合ラインの範囲内、ハリスは道糸より1〜2号細くする
- リールは、その道糸を150メートル以上巻ける番手にする
ハリスを道糸より細くするのは、根に掛かったときや大物とのやり取りで、ハリス側から先に切れて仕掛け全部を失わないようにするためです。
反対にハリスのほうが太いと、切れる位置が道糸になり、ウキとカゴごと流れていきます。
竿の号数と長さの読み方は釣竿の選び方と最初の1本の基準で、番手と糸巻量の関係はリールの種類と番手の目安で解説しています。
同じ「10号」でもカゴのタイプで沈み方が変わります
号数の表記が製品ごとにずれる理由は、オモリを含めて数えているかどうかにあります。
オモリを別に付ける天秤カゴ
カゴと天秤が一体で、オモリだけ別売りになっているタイプです。
表記の号数はカゴ単体の自重を指す場合が多く、そこへ選んだオモリの号数が上乗せされます。
10号のオモリを付ければ、合計は表記より10号ぶん重くなる計算です。
ウキの負荷は、この合計に対して決めてください。
オモリが組み込まれたカゴ
下部に鉛が仕込まれ、それ自体で沈むタイプで、シャトル型や水中カゴと呼ばれる形もここに入ります。
表記はオモリを含んだ総重量なので、そのままウキの号数と対応させられます。
同じ重さでも、水中で開いてコマセを出す構造かどうかで沈下の速さは変わります。
どちらか判断できないときは、パッケージにオモリ別売の記載があるか、印字が号かグラムかを見ます。
手元にあるカゴなら、量りに載せてグラムを3.75で割れば号数に直せるので、そのほうが早いです。
号数が合わない遠投仕掛けは、飛ばないか沈みきります
竿の負荷を超えたとき
合計重量が適合オモリ負荷を上回ると、振り抜いた瞬間の力が竿とラインに集中して、穂先の破損や高切れにつながります。
重いカゴが飛んでいく事故になるので、後方と左右に人がいないことを確かめてから振ってください。
反対に軽すぎる組み合わせは、竿が曲がりきらずに失速し、横風でも仕掛けが流されます。
ウキとカゴが釣り合わないとき
カゴの総重量がウキの負荷を超えれば、着水後にウキが沈み込んでアタリが出ません。
負荷に対してウキが大きすぎる場合は逆で、浮力が余って魚がエサを引き込んだ動きが出にくくなります。
ウキのトップが水面から少し出て立つ状態が、号数が合っているという目安です。
確認できる場所は決まっています。
竿は元竿の印字に長さ・号数・適合オモリ負荷・適合ハリスが並び、リールはスプールか本体に糸巻量、ウキはボディに号数、カゴはパッケージ裏か台紙に自重とオモリの有無が書かれています。
通販で買うなら仕様表のオモリ負荷の欄を見比べれば足ります。
エサの量や種類でカゴの重さも変わるため、詰めるコマセを決めてから号数を選ぶと誤差が小さくなります。
用意するエサは釣り餌の種類と選び方で解説しています。
よくある質問
ウキとカゴは同じ号数を買えばいいですか
同じ号数でも成立しますが、コマセを詰めれば総重量は表記より増えるので、ウキを1〜2号大きめにしておくほうが余裕があります。
カゴが軽くなる終盤でも、ウキが極端に浮きすぎない範囲に収めてください。
道糸とハリスの号数差はどれくらいが目安ですか
ハリスを道糸より1〜2号細くするのが基本です。
差を付けずに同じ号数にすると、切れる位置が道糸になり、ウキとカゴまで一緒に失う可能性が高くなります。
堤防や磯で遠投するときの安全面で気をつけることは何ですか
重いカゴを大きく振る釣りなので、後方と隣の釣り人との距離を確かめてから投げてください。
堤防や磯へ出るときは、国の型式承認を受けた桜マーク付きのライフジャケットを着用してください。
足場が濡れている場所では、投げる姿勢そのものが不安定になります。
まとめ
遠投カゴ釣りの号数は、ウキが負荷、カゴとオモリが重さ、糸が太さと、表記ごとに指すものが違います。
竿の適合オモリ負荷を起点にカゴの合計重量を決め、そこへウキの号数と道糸・ハリスを合わせれば、組み合わせは一通りに絞れます。
カゴの表記がオモリ込みかどうかだけは製品差があるため、量りで実重量を確かめるのが確実です。
ぜひ本記事の号数表記の一覧と逆算の手順を参考に、手持ちの竿に合う一組をそろえてください。





