バーベキューの炭の置き方|火力を分ける並べ方と手順を解説

網の端の肉が黒く焦げていくのに、真ん中の野菜はまだ火が通っていない。
バーベキューでこうなる原因は火加減の腕ではなく、炭をコンロの全面に敷き詰めていることです。
炭は半分から3分の2の範囲に寄せて置き、残りは空けておいてください。
強く焼く場所と、焼けたものを逃がす弱火の場所が同時に手に入ります。
この置き方はツーゾーンとも呼ばれ、炭の表面から網までは10センチ前後が目安になります。本記事では、片側に寄せる基本の置き方・敷き詰めたときに起きること・火力が安定しないときの直し方・炭のタイプごとの違いを解説します。

アウトドア一歩 編集部
「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
バーベキューの炭は片側に寄せて置くのが基本
強火の側と弱火の側を作る
コンロを左右に分け、片側だけに炭を置きます。
炭のある側は表面を一気に焼く場所で、炭のない側は焼き色が付いたものを移し、余熱で中まで温める場所です。
厚みのある肉や火の通りに時間がかかる野菜は、強火側で焼き付けてから弱火側へ動かすと、表面が炭になる前に中心まで熱が届きます。
落ちた脂で炎が立ち上がったときも、空けておいた側へ食材を逃がせるので、網の上で待たせている間の黒焦げを避けられます。
火をおこすときは炭を井桁に組む
着火の段階では平らに並べず、井桁(いげた)状か円錐に積み上げてください。
炭は下から上へ抜ける空気の流れで火が回るため、隙間なく寝かせると燃え広がりません。
全体が赤くなって表面に白い灰をかぶってきたら、火ばさみで崩して片側へ寄せます。
炭と網の距離は手を広げた幅ぶん空ける
炭の山が高いままだと網まで数センチしかなくなり、置いた瞬間に表面が焦げます。
炭の表面から網まで10センチ前後、親指と人差し指を広げたくらいを目安にしてください。
火が強すぎると感じたら、山を平らに崩して距離を稼ぐと落ち着きます。
バーベキューで炭を敷き詰めると、焦げと生焼けが同時に出ます
網の下いっぱいに炭を広げると全体が同じ強さの直火になるので、焼き上がったものを避けておく場所がなくなります。
焼けた順に皿へ下げられるならまだしも、人数分をまとめて焼く場面では網の上で待たせることになり、そこから焦げが始まります。
中心まで火を通したい厚切りの肉は、表面が黒くなるまで直火にさらす一方で中が生のまま残ります。
火力を下げたいときの手立ても限られます。
二層にしてあれば移動させるだけで済むところを、全面敷きでは炭そのものを取り出して減らすしかなく、熱い炭を移す先も用意しなければなりません。
炭の減りも早く、同じ2時間の焼き時間でも使う面積が広ければそのぶん追加の回数が増えます。
火力を補うために炭を足すこと自体は問題ありませんが、火のついた炭へ着火剤を継ぎ足すのは絶対に避けてください。
炎が一気に立ち上がり、手や衣服まで届きます。
炭は燃えている間ずっと一酸化炭素を出すので、テントの中や車内、風の抜けない場所では使わないこと。
屋外でも壁で囲まれた場所は空気が動かず危険です。
火がつかない、途中で弱くなるときの直し方
いつまでも炭が赤くならない
下からの空気が足りていないことが多いです。
灰受けや吸気口が前回の灰で詰まっていると空気が上がってこないので、まず灰を落とし、炭を立て気味に組み直して隙間を作ります。
うちわであおぐなら上からではなく、炭の下の側面へ横から風を送ってください。
ブロックや缶で組んだコンロは吸気の取り方で火のつき方が変わるため、構造から見直したい場合はバーベキューコンロを自作するときの材料と注意点で解説しています。
一部だけ強く、隣は生焼けになる
炭が一箇所に固まって二層三層になっていると、その真上だけ極端に熱くなります。
火ばさみで平らに広げ、炭同士が軽く触れる程度の隙間を保つと熱の偏りが減ります。
逆に、弱火側へ炭が転がっていると余熱ゾーンが機能しなくなるので、寄せた境目は焼いている間もときどき直してください。
1時間ほどで火力が落ちた
黒炭は燃えるのが早いので、途中の追加を前提に量を用意しておきます。
追加する炭は赤い炭の上に乗せるのではなく、弱火側の端に置いて赤くなるのを待ってから強火側へ合流させます。
上に乗せると下の炭が空気を失い、一時的に火力が落ちるうえ、生炭の煙が食材にかかります。
炭のタイプでバーベキューの置き方と量が変わります
ホームセンターや量販店の袋詰めで多いのは黒炭とオガ炭です。火のつきやすさと燃える時間が違うため、同じ二層の置き方でも用意する量と追加のタイミングが変わります。
| タイプ | 着火 | 燃焼時間 | 置き方の目安 |
|---|---|---|---|
| 黒炭(ナラ・クヌギなど) | つきやすい | 短め | 井桁に組んで着火し、追加分を別に残しておく |
| オガ炭・成形炭 | やや時間がかかる | 長め | 形が揃うので隙間を空けて並べやすい |
| 白炭(備長炭) | つきにくい | 長い | 火おこし器で赤くしてからコンロへ移す |
迷ったら黒炭を選び、最初に寄せる分と追加分を分けておくと管理が楽です。
オガ炭は角が揃っていて隙間を作りながら並べられるので、長い時間だらだら焼く集まりに向きます。
白炭は着火剤だけでは起こしきれないことがあり、煙突型の火おこし器で全体を赤くしてから移すのが前提になります。
湿気を吸った炭はどのタイプでも火がつきにくくなるため、袋の口は閉じて乾いた場所に置いてください。
よくある質問
炭はどれくらい用意すればいいですか
人数と焼く時間で変わりますが、大人4人で2時間ほどなら3キロ前後の袋を1つ用意しておくと足りないという事態は避けやすいです。
片側に寄せる置き方では最初に使う量は半分程度で、残りは追加用に取っておきます。
余った炭は乾かして保管すれば次回も使えます。
炭を足すのはいつがいいですか
火力が完全に落ちてからでは復帰まで時間がかかるので、赤い炭が減ってきた段階で弱火側の端に新しい炭を置き、赤くなってから強火側へ寄せます。この方法なら焼きながら継ぎ足せるうえ、生炭のにおいが食材に移りません。
使い終わった炭は水をかけて消していいですか
灰が舞い上がり、急に冷やされたコンロが変形するおそれもあるので避けてください。
フタ付きの火消し壺(ひけしつぼ)に入れて酸素を断つか、燃え尽きるまで置いておくほうが安全です。
完全に冷えた灰と炭は自治体の指示に従って処分します。
網に残った焦げは、冷える前と冷えた後で落とし方が変わるので、バーベキュー網の焦げの落とし方で解説しています。
炭のほかに用意しておくとよい道具はありますか
火ばさみ、耐熱の手袋、うちわ、そして煙突型の火おこし器があると、炭を寄せたり崩したりする調整が楽になります。焼く前の肉や魚を冷たいまま持ち込む段取りはクーラーボックスの予冷から片付けまでの手順で解説しています。
まとめ
炭は全面に敷かず、コンロの半分から3分の2に寄せて、残りを食材の逃げ場として空けておく。
これが焦げと生焼けを避けるための置き方で、着火時は井桁に組み、赤くなってから崩して寄せます。
火力が偏ったら炭を広げ、落ちてきたら弱火側の端で新しい炭を起こしてください。
ぜひ本記事の炭のタイプ別の目安と直し方を参考に、次のバーベキューで自分のコンロに合った置き方を試してみてください。




