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バーベキューの炭の選び方|黒炭と備長炭の違いを詳しく解説

バーベキューの炭の選び方|黒炭と備長炭の違いを詳しく解説

ホームセンターの炭売り場には、国産のナラ炭、輸入のマングローブ炭、円筒形のオガ炭が同じ棚に並んでいて、袋の外から中身の差は分かりません。

選ぶときに最初に決まるのは着火の速さと燃焼の持ちで、この2つはおおむね反比例します。

着火まで20〜30分かかるオガ炭は火力が長く安定する一方、着火剤を練り込んだ成形炭は数分で火が回るぶん、早く灰になります。

本記事では、炭の4タイプの違い・人数と調理時間からの選び分け・袋の表記の読み方・使ったあとの消火と保管を解説します。

「バーベキュー用炭」はどれを選ぶ?
アウトドア一歩 編集部

アウトドア一歩 編集部

「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

バーベキューの炭は、着火の速さと燃焼の持ちのどちらを取るかで決まる

炭の袋で最初に確かめるのは、原料と製法です。

木をそのまま蒸し焼きにした黒炭は隙間が多くて空気を通しやすいので火が回りやすく、おがくずを圧縮してから炭化させたオガ炭は密度が高いぶん着火に時間がかかり、そのかわり長く燃え続けます。

同じ「炭」という名前で売られていても、この密度の差が使い勝手のほとんどを決めています。

そのため、選ぶ順番は炭からではなく予定から始めるほうが早いです。

河川敷で2時間ほど焼いて片付けるなら着火の速さを取り、庭やキャンプ場で昼から夕方まで火を使うなら燃焼の持ちを取ります。

着火の速さと持ちを両立させたい場合は、火がつきやすい黒炭で火床を作り、途中でオガ炭を足すという組み合わせが現実的です。

煙と匂いも、住宅が近い場所では無視できません。

水分や樹皮が残っている炭は白い煙を多く出し、匂いも食材に移ります。

集合住宅のベランダや隣家が近い庭では、この点だけでも選べる炭が絞られます。

炭の4タイプ|黒炭・オガ炭・白炭・成形炭で何が変わるか

黒炭(ナラ・クヌギ・マングローブ)

いわゆる普通の木炭で、袋に「ナラ炭」「クヌギ炭」と原木名が書かれているものが国産の黒炭です。

着火剤とうちわがあれば10分前後で火が回り、火力の立ち上がりが早いので、肉を焼き始めるまでの待ち時間が短くなります。

安価な袋の多くは輸入のマングローブ炭で、火はつきやすい反面、燃え尽きるのが早く、煙と匂いが出やすい傾向があります。

水分を含んだままの炭は加熱中に割れて破片が飛ぶことがあるので、火をつけたあとは真上から覗き込まないでください。

オガ炭

製材のときに出るおがくずを棒状に固め、炭化させた成形炭です。

断面が六角形や円形で長さもそろっているため火床に隙間なく並べられ、火力が場所によってばらつきにくくなります。

密度が高いので着火には時間と空気が必要で、煙突型の着火器(チャコールスターター)を使うのが現実的です。

煙と匂いが少なく、焼き鳥や串物のように火の上に長く居座る調理と相性がいいタイプです。

白炭(備長炭)

高温で焼いてから灰をかけて消す製法で作られる硬い炭で、叩くと金属的な音がします。

燃焼時間が長く、遠赤外線を多く出すとして飲食店で使われますが、着火の難しさは家庭のバーベキューでは扱いにくい水準です。

炭火焼きそのものを目的にして七輪で使う人向けで、初回の1袋には向きません。

成形炭・豆炭

炭の粉を固めた豆状・板状の炭で、着火剤を練り込んだ製品はマッチやライターで直接火がつきます。準備の手間はいちばん軽い一方、着火剤由来の匂いが出るものがあるので、火が完全に回って炎が消え、表面が白い灰をかぶるまで食材を乗せないでください。

バーベキューの炭をタイプ別に選ぶ|条件別の向き不向き

同じ人数でも、焼く時間と場所が違えば選ぶ炭は変わります。下の表は、着火・持ち・煙という3点と、それぞれが向いている条件をまとめたものです。

タイプ着火のしやすさ燃焼の持ち煙と匂い向いている人
国産黒炭(ナラ・クヌギ)しやすい中くらい少なめ2時間前後で焼いて片付ける少人数のバーベキュー
輸入黒炭(マングローブ)しやすい短め出やすい短時間で使い切る、周囲に住宅がない河川敷や広場
オガ炭時間がかかる長い少ない半日火を使う、火力を一定に保ちたい
白炭(備長炭)難しいとても長いほとんどない七輪での炭火焼きが目的、着火に手間をかけられる
成形炭・豆炭数分で着火短め〜中くらい製品によって匂いあり着火に道具を持ち込みたくない、初回のバーベキュー

向かない組み合わせもはっきりしています。

ベランダや隣家が近い庭でマングローブ炭を使うと煙の量で気を使いますし、正午集合で15時解散の予定にオガ炭だけを持っていくと、火が使える時間より着火の時間が長くなります。

逆に、焼きそばや野菜を長く煮焼きするような使い方で成形炭だけを選ぶと、途中で炭を何度も足すことになります。

バーベキューの炭で起きやすい失敗と、その回避条件

いちばん多いのは、袋の安さだけで選んで煙に悩まされることです。

安価な輸入炭は粒の大小が混ざっていて水分も抜けきっていない場合があり、火をつけた直後に白煙が上がります。

屋外の広い場所なら実用上の問題は小さいものの、住宅地では選択肢から外したほうが無難です。

次に多いのが量の読み違いで、途中で炭が尽きると火床を組み直すところからやり直しになります。人数と焼く時間から必要量を出す考え方はバーベビューの炭の量の目安で解説しています。

安全に関わる失敗も2つあります。

燃えている炭に液体の着火剤を継ぎ足すのは、炎が容器を伝って手元まで戻る危険があるため絶対に避けてください。

着火剤は火をつける前に置き、火力が足りないときは団扇や送風機で空気を送るか、着火器で別に起こした炭を足します。

もうひとつは、テントの中や車内、閉め切った小屋でコンロを使うことです。

炭は燃えるときに一酸化炭素を出し、色も匂いもないまま中毒に至るので、風が通る屋外だけで使ってください。

火床の高さも見落とされがちです。炭を厚く敷きすぎると網までの距離が近くなって表面だけが焦げるので、炭の量と網の目の太さやサイズの決め方は合わせて考えたほうが失敗が減ります。

袋の表記の読み方|kg・切炭・粒の大きさ

炭は3kg、6kg、10kgといった重量で売られていて、容量や本数の表記はありません。

同じ3kgでも密度が違うと体積が変わるため、オガ炭の3kgは黒炭の3kgより袋が小さく、燃える時間は長くなります。

袋の大きさで持ちを判断できないという点だけ覚えておいてください。

「切炭(きりずみ)」は長さを5〜6cm程度にそろえて切った炭で、そのまま火床に並べられます。

表記のない黒炭は長さ20cm近い枝状の炭が混ざることがあり、卓上サイズのコンロには入らないので、手や火ばさみで折って使います。

折ると細かい粉も出るため、初回は切炭のほうが扱いやすいでしょう。

粒の大きさは火力の調整幅に関わります。

大きい炭は火が長持ちする反面、着火に時間がかかり、小さい炭はすぐ火が回るかわりに早く灰になります。

袋の中で大小が混ざっているものは、小さい炭を着火用、大きい炭を追加用と分けて使えば無駄が出ません。

産地の表記は品質の保証ではありませんが、国産と書かれた黒炭は原木名まで書かれていることが多く、煙の量を推測する手がかりになります。

消火と保管ができれば、バーベキューの炭は次回も使えます

残った炭に水をかけて消すのは避けてください。

高温の炭に水が当たると水蒸気と灰が一気に吹き上がり、やけどの危険があるうえ、濡れた炭は乾かしても着火性が落ちます。

ふた付きの金属容器である火消し壺に入れて密閉し、酸素を断って自然に消すのが安全な方法で、こうして消した炭は乾いていれば次回の着火用に使えます。

灰は完全に冷えるまで数時間かかるので、その日のうちに紙袋やゴミ袋へ入れるのは危険です。会場に灰捨て場がある場合はそこへ、無い場合は金属容器のまま持ち帰って翌日以降に処分してください。

保管でいちばん影響するのは湿気です。

炭は空気中の水分を吸うので、開封した袋を屋外の物置に置いたままにすると次のシーズンには火がつきにくくなります。

厚手のポリ袋や密閉できる容器に入れ、室内の乾いた場所で保管してください。

夏場は炭と一緒に食材の管理も必要になるので、持ち運びの装備を見直すならクーラーボックスの容量と保冷力の見方で用途別に解説しています。

よくある質問

使い残した炭は次回も使えますか

使えます。

火消し壺などで酸素を断って消し、乾いた状態で保管したものであれば着火用として問題なく燃えます。

ただし水をかけて消した炭は内部まで湿るため、火がつきにくくなります。

着火剤なしで火をつけられますか

新聞紙や小枝から起こす方法もありますが、着火に時間がかかり、煙も多く出ます。

煙突型の着火器を使えば少量の紙で炭に火を回せるので、着火剤の匂いを避けたい場合はこちらの道具が現実的です。

オガ炭や白炭を着火剤なしで起こすのは、手間の面でおすすめしません。

煙が多いのは炭のせいですか

炭の水分や樹皮が原因の場合と、食材から落ちた脂が原因の場合があります。火をつけた直後だけ白煙が出るなら炭側、肉を焼き始めてから煙が増えるなら脂が炭に落ちているためで、炭を替えても止まりません。

備長炭は初めてのバーベキューでも使えますか

着火の難しさから、最初の1袋には向きません。

硬く密度が高いので家庭用の着火剤では火が回りきらないことがあり、火起こし専用の道具と時間が必要になります。

燃焼時間の長さを求めるなら、まずはオガ炭から試すほうが扱いやすいでしょう。

まとめ

「バーベキュー用炭」はどれを選ぶ?

炭選びは、焼く時間と場所を決めてから袋を見るのが順序です。

2時間で片付けるなら火の回りが早い黒炭、半日使うなら燃焼が安定するオガ炭、着火に道具を持ち込みたくないなら着火剤入りの成形炭という対応で、たいていの場面は決まります。

煙が問題になる場所では、安価な輸入炭を候補から外すだけで当日の気疲れが減ります。

買ったあとに差が出るのは、消火と保管です。

火消し壺で酸素を断って消し、乾いた場所にしまっておけば、残った炭は次の機会にそのまま使えます。

ぜひ本記事のタイプ別の比較表と袋の表記の読み方を参考に、自分の予定に合う炭を選んでください。

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