バーベキュー串の選び方|金属と竹の違いと使い分け方を解説

100均の袋から出した15センチの竹串に肉を刺して炭の上に置くと、握っている側まで火の真上に入ります。バーベキュー串でいちばん差が出るのは素材ではなく長さで、コンロの奥行きに対して短いと手元が焼け、長すぎると網からはみ出して具材が持ち上がります。
次に差が出るのが断面の形です。
丸い串は焼いている途中で具材が回ってしまい、裏返したはずの面がまた下を向きます。
ステンレスか竹かという素材の話は、この2つを決めたあとで考えれば足ります。
本記事では、長さと断面の決め方・竹とステンレスと鉄の違い・タイプ別に向いている人・洗い方と買い替えの目安を解説します。

アウトドア一歩 編集部
「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
バーベキュー串で最初に決まるのは長さと断面の形
長さは、使うコンロの奥行きから逆算してください。
串を網の上に寝かせて焼く場合でも、手で持ち上げて裏返す動作が入るので、握る位置が炭床の外に出ていないと指先が熱くなります。
卓上サイズのコンロなら20〜25センチ、脚付きの大型コンロやドラム缶型なら35〜40センチが扱いやすい範囲で、焼き鳥屋で見る15センチ前後の短い串は家庭用グリルや卓上向けの寸法です。
断面は、丸か平かで扱いやすさが変わります。
丸串は1本刺しにすると具材が軸を中心に回るため、玉ねぎやピーマンのように穴が広がりやすい野菜ではとくにずれます。
幅3〜5ミリの平串(フラット串)や、先が二股に分かれた二股串は回転を止められるので、厚みのある肉や複数の具材を重ねて刺すときに向きます。
太さも見てください。
太い串は具材に開ける穴が大きく、肉汁が抜けやすくなる一方、細すぎる竹串は重い塊肉を刺した時点でしなります。
刺すものが決まっているなら、太さは具材の重さに合わせるのが素直な考え方です。
素材で変わるのは火の通りと後片付け
竹串・木串
使い捨てを前提にした串で、180ミリから240ミリあたりが定番の長さです。
数十本まとめて売られているので大人数の下ごしらえに向きますが、炭の直上に露出した部分は炭化し、長く当てれば燃えます。
あらかじめ水に浸しておくと露出部の焦げが遅くなるものの、燃えないわけではないので、具材を端まで詰めて串自体が火に当たる面積を減らすほうが確実です。
ステンレス串
繰り返し使う前提の串で、錆びにくく、洗えば何年も使えます。
ただし金属がむき出しのままだと持ち手まで熱が伝わるため、木や樹脂のハンドルが付いたモデルか、軍手の併用が前提になります。
表記に「18-8」やSUS304とあるものは、18-0(SUS430)に比べて錆びに強い材質です。
鉄串・鋳鉄串
肉厚で熱容量が大きく、串そのものが温まって中心側からも火が入ります。
重さがあるぶん取り回しは鈍く、水気を残すと錆びるので、使ったあとは乾かして薄く油を塗ってください。
同じ理由で手入れの手間は3タイプの中でいちばん大きくなります。
なお、エビやししとうのように小さくて崩れやすいものは、串に刺すより面で受けたほうが失敗しません。厚みごとの焼き上がりの違いはバーベキュー鉄板の選び方で解説しています。
タイプ別|向いている人と向かないバーベキュー串
| タイプ | 構造の特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 竹串(使い捨て) | 安価で本数が多い。焦げるため再利用しない | 大人数分を一度に下ごしらえしたい人。洗い物を持ち帰りたくない人 |
| ステンレス丸串 | 細身で刺しやすい。1本刺しでは具材が回る | 魚や薄い具材を数枚まとめて刺す人 |
| ステンレス平串 | 幅があり回転しにくい。洗いやすい | 厚めの肉と野菜を交互に刺す人。年に数回でも繰り返し使う人 |
| 二股串 | 2本の脚で固定する。付け根が洗いにくい | 塊肉や重い具材を落としたくない人 |
| 鉄・鋳鉄串 | 重く、串自体が蓄熱する。錆び対策が必要 | 厚い肉を中心まで焼きたい人。手入れを苦にしない人 |
向かないケースもはっきりしています。
使用後に洗う場所が確保できない河川敷や海辺だけで使うなら、金属串は持ち帰りの汚れが負担になるので竹串のほうが現実的です。
逆に、年に何度もやる人が毎回竹串を買い足すのは消耗が続くうえ、串が燃えて具材が落ちる場面も増えます。
子どもと一緒に握るなら、先端が鋭い細身の金属串は避け、持ち手が木や樹脂で覆われたものを選んでください。
失敗が多いのは本数と収納|バーベキュー串の買い方
本数は、人数×3〜4本を目安にしてください。
串は焼き終わって外すまで1本が1人分を占有するので、4人で10本しかないと焼く・食べる・洗うの順番待ちが発生します。
金属串を5本だけ買って足りず、現地で竹串を買い足すのはよくある流れです。
収納も買う前に考えておくと安心です。
35センチを超える金属串は、専用ケースや布ロールが付いていないとカバンの中で他の道具を傷つけますし、先端が露出したまま持ち運ぶのは危険です。
ケース付きかどうかは商品写真で判断できないことも多いので、付属品の記載を確認してください。
コンロとの相性で崩れる例もあります。
卓上コンロに長い串を渡すと重心が外に出て、具材の重みで串ごと落ちることがあります。
使う台がテーブルの上なら、コンロの外形と耐熱シートまで含めて考える必要があるので、卓上バーベキューコンロの選び方で解説している設置条件と合わせて串の長さを決めるとずれません。
表記の読み方|バーベキュー串の「30cm」はどこまでの寸法か
カタログの長さは、ほぼ全長です。
ハンドルやリング、先端の尖った部分まで含んだ数字なので、実際に具材を刺せる長さはそこから3〜7センチ短くなります。
全長30センチのハンドル付き串なら、刺せるのは25センチ前後と見ておくと想像とのずれが小さくなります。
竹串は180ミリ、210ミリのようにミリ表記で売られることが多く、180ミリ=18センチです。
太さはφ2.5ミリ、φ3ミリのように直径で書かれ、平串は「幅4ミリ」のように幅で書かれます。
同じ「30センチ」でも、直径2.5ミリの丸串と幅5ミリの平串では刺せる具材の重さが変わります。
素材表記も読み分けたいところです。
「ステンレス」だけでは材質が絞れないので、錆びを気にするなら18-8やSUS304の記載を探してください。
食洗機に入れたいなら「食洗機対応」の記載があるかどうかを見ます。
木製ハンドルは食洗機で割れることがあるため、対応と書かれていなければ手洗いにしてください。
使ったあとの手入れと買い替えの目安
竹串は1回で処分するのが基本です。
洗って乾かしても、焦げた部分はささくれになり、刺した穴に入った肉汁は落ちません。
金属串は使用直後に湯を張ったバットに浸けておくと、たんぱく質が固まる前にスポンジで落とせます。
焦げが残ったら重曹を溶かした湯で温めてからこすると取れますが、金属たわしで強く磨くと細かい傷が付き、次からは汚れが残りやすくなります。
鉄串は洗ったあとに水気を完全に飛ばし、薄く食用油を塗ってから収納してください。ステンレスでも、ハンドルの接合部に水が残ると内側から錆びることがあります。
買い替えの判断は、串が曲がって網の上で転がるようになったとき、先端が丸まって刺すのに力が要るようになったとき、樹脂ハンドルにひび割れが出たときです。どれも折れる前に予兆が出るので、シーズン前に1本ずつ握って確認するのが安全です。
下ごしらえを家で済ませて串のまま運ぶなら、生肉と生野菜を刺した串は保冷して持ち出してください。容量と保冷力の見方はクーラーボックスの選び方で、詰め方に合う保冷剤の違いは保冷剤の種類と選び方で解説しています。
よくある質問
竹串は水に浸けてから使ったほうがいいですか
浸しておくと露出部分の焦げが遅くなるので、10〜30分ほど水につけてから使う方法はよく取られます。ただし直火に長く当たれば燃えるので、具材を串の端まで詰めて、火に触れる部分を減らすほうが確実です。
焼いている途中で具材が回ってしまいます
丸い断面の串を1本だけ使っていると、具材が軸を中心に回ります。
平串か二股串に変えるか、丸串を2本並べて刺すと止まります。
玉ねぎやしいたけのように繊維がほぐれやすい具材は、とくに回りやすくなります。
子どもと使うときに気をつけることはありますか
先端が鋭い細身の金属串は持たせず、持ち手が木や樹脂で覆われたものを渡してください。
串を持ったまま歩くと、転んだときに刺す・刺されるどちらの事故も起きます。
食べ終わった串の置き場所を最初に決めておくと、地面や椅子に先端が向いた状態で放置されずに済みます。
ステンレス串は食洗機で洗えますか
本体が金属だけのものは多くが洗えますが、木製ハンドルのモデルは乾燥時の熱と水で割れることがあります。「食洗機対応」の記載があるかどうかで判断し、記載がなければ手洗いにしてください。
まとめ
バーベキュー串は、使うコンロの奥行きに合う長さを決め、刺す具材の重さと回りやすさに合わせて断面の形を選べば、素材の選択はそのあとで絞れます。
洗う場所がない現場や大人数の下ごしらえなら竹串、繰り返し使うなら平串や二股のステンレス串、厚い肉を中心まで焼きたいなら鉄串という順で考えると、条件から外れた買い物になりません。
本数は人数×3〜4本、収納ケースの有無も忘れず確認してください。
ぜひ本記事のタイプ別の比較表と表記の読み方を参考に、手持ちのコンロと人数に合うバーベキュー串を選んでみてください。





