SHARE:

スノーボードゴーグルの選び方|レンズの色と曇り対策を解説

スノーボードゴーグルの選び方|レンズの色と曇り対策を解説

リフトを降りて数分でレンズの内側が白くなり、拭くとさらに曇る。スノーボードゴーグルで最初に差が出るのは、フレームの見た目ではなくレンズの可視光線透過率(VLT)と、レンズが2枚構造になっているかどうかです。

晴天向けのミラーレンズはVLTが5〜20%程度に設定されていることが多く、曇り空やナイターでは雪面の凹凸が見えにくくなります。

レンズが1枚のシングルレンズは内側と外側の温度差がそのままかかるので、汗をかいたあとに結露しやすくなります。

本記事では、VLTの読み方・レンズ形状とダブルレンズの違い・ヘルメットやメガネとの合わせ方・買ったあとの手入れまで解説します。

アウトドア一歩 編集部

アウトドア一歩 編集部

「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

スノーボードゴーグルは「レンズの明るさ」から決める

レンズには可視光線透過率(VLT)という数値があり、光を通す割合をパーセントで示しています。

目安として、晴天専用の濃いミラーレンズは5〜20%、天候をまたいで使うオールラウンドなレンズは20〜40%、曇天やナイター向けの淡色やクリアは40%以上です。

数値の小さいレンズは快晴のまぶしさを抑えられる一方、日が落ちたゲレンデでは雪面の起伏が見えにくくなるため、コース脇の凹凸やアイスバーンに気づくのが遅れます。

そのため、レンズの色や形より先に、自分が滑る時間帯を決めてください。週末の日中だけなら中間の濃さの1枚で足りますし、朝から夜まで滑る人や樹林帯の曇天を走る人は、レンズを交換できるモデルか、紫外線量で濃度が変わる調光レンズ(フォトクロミック)のほうが扱いやすいでしょう。

紫外線については、雪面の反射で目にかかる負担が大きくなるので、UVカットの表記があるものを選んでください。強い日差しを長時間浴びたあとに目の痛みや充血が出る雪目(ゆきめ)は、気になる場合は医療機関に相談してください。

スノーボードゴーグルのレンズは形状と枚数で選ぶ

球面レンズ(スフェリカル)

縦にも横にも湾曲した形で、目とレンズの間に空間ができます。

下を向いたときの視野が取りやすく、レンズ越しに見える景色の歪みも少なめです。

内側の容積が大きいぶん湿気がこもりにくい一方、価格は上位モデルに寄ります。

円筒レンズ(シリンドリカル)

横方向だけ湾曲し、縦はフラットな形です。

顔に近い位置に収まるので見た目がすっきりまとまり、手に取りやすい価格帯の製品にも多く使われています。

上下の視野は形状よりフレームの高さで決まるため、店頭ではレンズの縦幅を見比べてください。

ダブルレンズとシングルレンズ

ダブルレンズは2枚のレンズの間に空気の層を作り、外気と顔まわりの温度差をやわらげる構造です。

曇りにくさの差はこの構造でほぼ決まるので、真冬のゲレンデで使うならダブルレンズを前提に選んでください。

シングルレンズは軽くて安価ですが、汗をかいてから止まると内側が一気に結露します。

タイプ別に見る、向いている人と向かない人

タイプ構造の特徴向いている人向かない人
晴天向け濃色ミラー(VLT5〜20%)ミラーコートで反射光を抑える快晴の日中や春の高標高が中心ナイターや曇天の樹林帯も滑る人
オールラウンド(VLT20〜40%)中間の濃さで一年を通して使う週末の日中に月数回滑る日没後の視界まで求める人
レンズ交換式マグネットやクリップで差し替える朝から夜まで滑り、天候が変わる山域に行く持ち物と手間を増やしたくない人
調光レンズ紫外線量に応じて濃度が変わる1枚で天候の変化に対応したい濃度が戻るまでの時間差が気になる人
メガネ対応(OTG)つるを通す切り欠きとフレーム高があるコンタクトを使わずメガネで滑る顔とレンズの距離を詰めたい人

この表は上から順に汎用性が上がるわけではありません。

滑る時間帯が固定されている人ほど左端の固定レンズで十分で、時間帯と天候が読めない人ほど交換式か調光に寄ります。

メガネ対応は視力の条件で決まるので、他のタイプと迷う軸ではなく、最初のふるいとして考えてください。

ヘルメットとメガネに合わせる|スノーボードゴーグルのフィット確認

フレーム上端とヘルメットの間に隙間ができる状態は、額が冷えるだけでなく、滑っているうちにゴーグルが下へずれます。

同じブランドで組み合わせると収まりがよい場合もありますが、実際はヘルメットの前縁の形しだいなので、かぶった状態で当ててみるのが確実です。

ストラップをヘルメットの外側に回すクリップの有無も、そのときに一緒に確かめてください。

鼻から頬にかけての隙間も見てください。

鼻の付け根が低い人向けに、ノーズ部分のスポンジを厚くしたローブリッジ設計の製品があり、隙間から冷気と呼気が入り込むのを減らします。

メガネを掛けたまま使うなら、メガネの横幅とレンズの高さを測って、OTG表記のあるモデルの内寸と比べておくと当たりを避けられます。

曇りの原因でいちばん多いのは、ネックウォーマーで口元まで覆って呼気を上へ流してしまうことです。

鼻から下は開けておくか、息が前に抜ける形のものを合わせてください。

ヘルメットとフードの干渉も同時に決まるので、上着側の作りはスノーボードウェアの選び方で解説しています。

汗の湿気そのものを減らす着方についてはスキーのインナーの選び方で解説しています。

スノーボードゴーグル選びで失敗しやすいパターン

晴天用の1枚で夜まで通す

VLTが10%前後のミラーレンズは、照明だけのナイターでは雪面の陰影が沈んで、圧雪の継ぎ目やこぶが分かりにくくなります。夜も滑るなら交換用の淡色レンズを足すか、最初から中間の濃さを選んでください。

滑走中にレンズの内側を拭く

内側には曇り止めの加工がされていて、濡れた状態でこするとこの層が傷みます。一度落ちた曇り止めは戻らないので、リフトの上ではフレームを少し持ち上げて風を通し、拭くのは室内で乾いてからにしてください。

顔とヘルメットに合わせずデザインで決める

大きいフレームは視野が広い反面、頬骨に当たって笑うと持ち上がったり、ヘルメットのつばと干渉したりします。通販で買う場合も、フレーム幅と高さの数値を手持ちのヘルメットと照らし合わせてから注文してください。

レンズとスポンジは消耗品|使ったあとの乾かし方

帰ったらケースに戻す前に、スポンジ側を上に向けて室温で乾かしてください。

濡れたまま密閉すると内側のコートが白く濁ったり、においが残ったりします。

水分はレンズを軽く振って落とし、内側は手や布で押さえずに自然乾燥させるのが基本で、付属の袋はあくまで移動中の保護用と考えてください。

寿命を決めるのはレンズよりスポンジとストラップです。

スポンジが潰れると顔との密着が落ちて隙間から冷気が入り、ストラップのゴムが伸びるとヘルメットの上でずれ始めます。

レンズに深い傷が入った場合は、光が散って視界がちらつくため、レンズ交換ができるモデルなら交換し、一体型なら買い替えの検討時期です。

保管では、夏場の車内のような高温になる場所を避けてください。

製品によっては欧州のEN174のような、スキー・スノーボード用ゴーグルの規格表示があります。

表示は保護性能の裏づけとして見るもので、表示があっても転倒時の破損をなくせるわけではありません。

よくある質問

スキー用とスノーボード用でゴーグルは違いますか

レンズやフレームの構造は共通で、多くの製品はどちらにも使う前提で売られています。

違いが出るのはヘルメットとの組み合わせと視野の好みで、板を選ぶときのような競技ごとの区分はありません。

ウェアの耐水圧の考え方も共通なので、上下の目安はスキーウェアの選び方で解説しています。

サングラスで代用できますか

低速で滑る快晴の日ならまぶしさは抑えられますが、滑走中の風と巻き上がる雪は横から入ります。転倒したときにフレームが顔に当たる危険もあるため、ゲレンデではゴーグルを使ってください。

滑っている途中で曇ったらどうすればいいですか

まずリフトの上でフレームを額のほうへ少し浮かせ、内側に風を通してください。

ベンチレーションの穴をネックウォーマーやヘルメットで塞いでいないかも確認します。

内側を拭くのは曇り止めが落ちるので避けてください。

ナイター中心ならどのレンズを選べばいいですか

VLTが40%以上の淡色かクリアが合います。ミラーコートの入った濃いレンズは照明下で像が沈むので、夜専用に1枚持つか、交換式のモデルで昼夜を使い分けてください。

まとめ

スノーボードゴーグルは、滑る時間帯からVLTを決め、真冬に使うならダブルレンズを前提にし、最後にヘルメットと顔の隙間で絞ると条件が固まります。

レンズの形状は視野と価格の差として現れるもので、曇りにくさを左右するのは枚数と呼気の逃げ道です。

買ったあとは乾かし方とスポンジの状態が寿命を決めます。

ぜひ本記事のタイプ別比較表とフィットの確認手順を参考に、自分の滑る時間帯とヘルメットに合う1本を選んでください。

あなたへのおすすめ