イカ釣りの仕掛け|エギとスッテの違いと選び方の基準を解説

売り場のエギは2.5号から4号まで並び、少し離れた棚のオモリにも同じ「号」という字が付いています。
この号は、エギでは長さ、オモリでは重さ、糸では太さを指す別々の表記で、エギの1号がおよそ3cm、オモリの1号が3.75g、ナイロンやフロロカーボンの1号が直径0.165mmです。
イカの仕掛けが分かりにくいのは、狙うイカと釣り方ごとに使う表記が入れ替わるからです。
船のヤリイカ用に使うプラヅノはcmで表され、ボートのティップラン用エギはグラム表記が主流で、号数はほとんど出てきません。
本記事では、イカ仕掛けの号数とサイズ表記の読み方・狙うイカ別の仕掛けのタイプ・サイズが合っていないときに出る症状を解説します。

アウトドア一歩 編集部
「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
イカ仕掛けの「号」は、長さ・重さ・太さの3つを指す
アオリイカ狙いの餌木(えぎ)に付く号数は全長の目安で、1号がおよそ3cmです。
2.5号なら約7.5cm、3.5号なら約10.5cm、4号で約12cm前後になり、数字が大きくなるほど本体も長くなります。
ただし重さは号数から一意に決まらず、同じ3.5号でも製品によって差があるので、パッケージに書かれたグラム表記も併せて確認してください。
オモリの号は重さを示し、1号=3.75gという換算が基準です。
船のヤリイカやスルメイカでは80号(300g)から150号(562.5g)あたりを使い、岸からのウキ釣りやヤエンなら数号で足りるため、同じ「号」でも実物の重さは2桁変わります。
形状ごとの使い分けは釣りのオモリの種類と号数の選び方で解説しています。
糸の号は太さです。
ナイロンとフロロカーボンは1号=直径0.165mmが基準で、エギングのリーダーにはフロロの1.5〜2.5号あたりがよく使われます。
PEも号数で太さを表しますが、編み本数や製法で強度が変わるため、同じ0.8号でも表示されるlb(ポンド=強度の単位)は製品ごとに違います。
号は太さ、lbは強度なので、この2つを同じ物差しとして読まないでください。
狙うイカで変わる仕掛けのタイプと表記
イカの仕掛けは、狙う種類と釣り座(岸か船か)でまったく別の形になります。
同じアオリイカでも、岸から投げるならエギング、活きアジを使うならヤエン、船からならティップランやオモリグと分かれ、サイズの表記もそれぞれ違います。
| 釣り方 | 主な対象イカ | 仕掛けの形 | サイズの表記 |
|---|---|---|---|
| エギング(岸・キャスト) | アオリイカ、コウイカ | PE+リーダー+餌木1本 | 餌木は号(長さ)。2.5〜4号 |
| ティップラン、オモリグ(ボート) | アオリイカ、ケンサキイカ | 専用エギ、またはシンカー+エギ | エギはグラム(30〜50g前後)、シンカーは号 |
| ウキ釣り、浮きスッテ | ケンサキイカ、ヤリイカ | ウキ+オモリ+スッテ | スッテは号(長さ)、ウキとオモリは対応する号数 |
| イカヅノ仕掛け(船) | ヤリイカ、スルメイカ | 幹糸(みきいと)にプラヅノを複数 | ヅノはcm(11・14・18)、ヅノ本数、オモリは号 |
| ヤエン | アオリイカ | 活きアジ+後追いの掛け針 | 掛け針はS・M・Lなどのサイズ |
ブランコ仕掛けと直結仕掛け
船のイカヅノ仕掛けには2タイプあります。
ブランコは幹糸から出した枝ス(えだす)にヅノをぶら下げる形で、イカが乗ってからの身切れが起きにくい
一方、枝スが幹糸に絡みやすくなります。
直結は幹糸にヅノを直接結んだ形で、絡みが少なく手返しが速いかわりに、巻き上げ中に糸のテンションを抜くとイカが外れます。
初めての一杯を確実に取りたいならブランコから始めるほうが扱いやすいです。
活きエサを使うヤエンとウキ釣り
ヤエンとアジの泳がせは、仕掛けの号数よりエサの状態で結果が変わります。
アジを弱らせずに泳がせられるかが前提になるので、道糸は細めのナイロン2〜3号、掛け針はアジのサイズに合わせて選びます。
活きエサの入手と持ち運びについては釣り餌の種類と選び方で解説しています。
号数とサイズは季節・水深・船宿の指定から決まります
「好みで選ぶ」余地はそれほどなく、多くの場面で条件から絞り込めます。
エギは季節でサイズを変える
秋は生まれて数か月の新子(しんこ)が浅場にいるため2.5〜3号、春は産卵に入る親イカが相手になるので3.5〜4号が目安になります。
最初の1本を買うなら3.5号です。
製品数がいちばん多く、対応するロッドも見つけやすいサイズです。
同じ号数でも沈下速度でノーマル・シャロー・ディープに分かれ、シャローは浅場や藻の上、ディープは水深のある堤防や潮の速い場所で使います。
エギはルアーの一種なので、重さとカラーの決め方の基本はルアーの選び方で解説しています。
船のイカヅノは船宿の指定が優先
ヤリイカやスルメイカの乗合船では、ヅノの本数とオモリの号数が船宿から指定されます。
全員が同じ重さのオモリを使えば仕掛けの沈む速さがそろい、隣の人と糸が絡むオマツリを避けられるからです。
予約の電話やホームページで、オモリ号数・ヅノの本数の上限・推奨するヅノのcmを確認してから買ってください。
プラヅノは11cmがヤリイカ向けの標準で、スルメイカが混じる時期や群れが大きいときには14cm、18cmも使われます。
サイズが合わない仕掛けで出る症状と、パッケージの確認箇所
エギが軽すぎると、向かい風で飛距離が出ず、潮が速い日には底を取れないまま流されます。
反対に重すぎ・大きすぎると、秋の小さな新子が抱ききれずに触るだけで終わり、さらにロッドの適合エギサイズを超えていれば投げた瞬間に竿が折れる危険もあります。
ロッドには「適合エギ 2.5〜4.0号」のような印字があるので、竿とエギは必ずセットで確認してください。
適合表記の読み方は釣竿の選び方で解説しています。
糸が太すぎる場合は、飛距離が落ちるうえに潮で糸が膨らみ、エギの動きが手元に伝わりません。
船のイカヅノで指定と違うオモリを使えば、自分の仕掛けだけ沈下が遅れて周囲とオマツリになります。
確認する場所は決まっています。
エギとスッテは表側に号数・自重(g)・沈下速度、完成仕掛けの袋には幹糸と枝スの号数・仕掛け全長・ヅノやハリの本数・枝間の長さが印刷されています。
通販で買うときは商品ページのスペック欄に同じ項目が並ぶので、注文前に号数の単位(長さか重さか)まで見てください。
よくある質問
同じ号数のエギなら重さも同じですか
同じではありません。
号数は全長の目安なので、3.5号でも自重や沈下速度は製品ごとに違います。
パッケージのグラム表記と、1mあたり何秒で沈むかという表示を見比べて選んでください。
仕掛けは自作したほうがいいですか
最初は市販の完成仕掛けで十分です。
幹糸と枝スの号数、ヅノの本数、枝間があらかじめ組まれているため、船宿の指定に合う商品を選ぶだけで済みます。
自作は、狙う水深や本数を細かく変えたくなってからで間に合います。
夜のイカ釣りで先にそろえるべき装備は何ですか
ライフジャケットとヘッドライトです。
堤防でも夜間に落水すると自力で上がれないため、ライフジャケットを着けずに堤防や磯へ出ないでください。
乗合船で釣る場合は、小型船舶では国土交通省の型式承認(桜マーク)が付いたものの着用が求められます。
釣ったイカの持ち帰りに使う容量の目安は釣り用クーラーボックスの選び方で解説しています。
まとめ
イカの仕掛けで迷う原因は、エギの号(長さ)・オモリの号(重さ)・糸の号(太さ)が同じ字で書かれていることにあります。
狙うイカと釣り座が決まれば仕掛けのタイプは1つに絞れ、あとは季節と水深、船釣りなら船宿の指定に合わせるだけです。
単位の意味を取り違えたまま買うと、沈まない・抱かない・絡むという形で当日に出ます。
ぜひ本記事の釣り方別の比較表とエギの号数の目安を参考に、自分が行く場所とイカに合う仕掛けを選んでください。
道具を一式そろえる順番は釣り道具の選び方で解説しています。





