虫取り網の選び方|柄の長さと網目で変わる捕まえやすさ

売り場に並ぶ虫取り網は、どれも同じ形に見えます。ところが柄の長さは50cmほどの子ども用から6mを超える長尺まであり、網の口径も25cmから40cm前後まで幅があるので、狙う虫が変われば選ぶものも変わります。
高い枝のセミをねらうのに1mの網では届きませんし、草むらのバッタに3mの伸縮ポールは重すぎて振れません。網目の細かさも、チョウを傷めずに捕るためのメッシュと、水中でゴミごとすくう水網では正反対です。
本記事では、柄の長さと口径の決め方・網目と素材の違い・柄のタイプ別の向き不向き・サイズ表記の読み方・使ったあとの手入れまで解説します。

アウトドア一歩 編集部
「アウトドア一歩」は、釣り・登山・雪山・海辺・BBQ・観察・クマ対策・ポータブル電源まで、アウトドアの道具選びを用途別にまとめるメディアです。メーカーが公式に公開している仕様を確認したうえで、何を見て選べばいいのかを整理してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
虫取り網は柄の長さで使える場所が決まります
草むらのバッタや花に来るチョウなら、柄が1m前後の網で足ります。高さのある場所をねらうと話が変わり、幹の高い位置にとまるセミには2〜3m、クヌギやコナラの枝先にいるカブトムシやクワガタとなると3m以上ないと届きません。
ただし長いほど良いわけではありません。
柄が伸びるほど先端の重さが手元にかかり、3mを超えると片手で構えるだけで腕が上がってしまいます。
伸ばした状態では先端がしなるため、網の口を虫に合わせる精度も落ちます。
狙いを定めてから素早く被せる動作が必要な地上の虫では、短い網のほうが確実に捕れるでしょう。
安全の面でも長さは無視できません。
アルミやカーボンの柄は電気を通すので、電線や電柱の近くで長尺の網を立てるのは感電の危険があります。
公園や街路樹まわりで頭上に電線が走っている場所では、長さに関係なく使わないでください。
子どもが自分で振るなら、身長より少し長い程度に抑えたほうが扱えます。
網目の細かさと網の深さで、逃がすかどうかが変わります
目の細かいメッシュは、チョウの鱗粉(りんぷん)やトンボの翅を傷めにくく、細い脚も絡みにくい生地です。
標本や飼育を考えているなら細かいほうを選んでください。
反面、目が細かいと空気を含んで抵抗が増えるため、振りは重くなります。
粗い目は速く振れますが、アブラムシのような小さい虫は抜けてしまいます。
見落とされやすいのが網の深さです。
深さが口径と同じか1.5倍ほどあると、虫が入った瞬間に柄をひねって網を折り返し、口を閉じられます。
浅い網では被せた直後に飛び出されます。
口径は25〜30cmが標準で、40cm前後は大型のトンボやセミ向き。
大きいほど当てやすい一方、枝の込んだ場所には入りません。
生地はナイロンやポリエステルが一般的で、どちらも紫外線で少しずつ弱ります。
物干しに掛けたまま夏を越すと、翌年に触っただけで裂けることがあります。
なお、樹上のどこにセミがとまっているかを先に見つけておくと空振りが減るので、観察の道具もあわせて考えるなら双眼鏡の選び方で倍率と明るさの見方を解説しています。
柄のタイプは固定式・伸縮式・継ぎ足し式の3タイプ
固定式
1本の柄に網が付いた、いちばん単純な作りです。
継ぎ目がないのでガタつかず、振ったときの手応えがそのまま伝わります。
長さを変えられないぶん、車に積むときや電車で運ぶときに嵩張ります。
100円ショップで売られている短い虫取り網もこのタイプで、幼児が自分で振る一本目としては十分です。
割り切って安く済ませる考え方は他の道具にも通じるので、ダイソーの双眼鏡の使いどころで同じ視点から整理しています。
伸縮式
細い管を順に引き出して伸ばす作りで、収納時は60〜80cm程度まで縮むものが多くあります。
持ち運びは楽ですが、段数が増えるほど先端が細くなり、伸ばしきると大きくしなります。
ロック部分が緩むと使用中に縮むので、伸ばしたら一段ずつ回して固定しているか確かめてください。
継ぎ足し式
短い柄を必要な本数だけ連結して長さを作るタイプです。
同じ長さなら伸縮式より太い管を使えるため、しなりが少なく狙いが安定します。
使う場所に合わせて2本だけ繋ぐといった調整もできます。
組み立てに手間がかかり、部品を1本落とすと長さが足りなくなる点は覚えておいてください。
タイプ別に見る虫取り網の向き不向き
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 固定式(短柄) | 継ぎ目がなく軽い。長さ調整はできない | 未就学から小学校低学年の子ども、草むらでバッタやチョウを追う人 |
| 伸縮式 | 縮めると小さくなる。伸ばすと先端がしなる | 電車や自転車で移動する人、公園と河原など場所を変えて使う人 |
| 継ぎ足し式 | 長くしても剛性を保てる。組む手間がかかる | 樹上のセミやクワガタをねらう人、家族で長さを使い分ける人 |
| 水網(タモ網) | 目が粗く水が抜ける。枠が丈夫で底が平らな形もある | 川や池でヤマトヌマエビや水生昆虫をすくう人 |
向かない組み合わせもはっきりしています。
移動が徒歩だけで収納場所にも余裕があるなら、伸縮式にこだわる理由はありません。
反対に、狙いは高い枝の一点だけと決まっているのに段数の多い伸縮式を選ぶと、しなりで網が揺れて何度も空振りします。
水中で使う予定があるなら、虫用の細かいメッシュではなく最初から水網を用意してください。
虫取り網のサイズ表記で買い間違いが起きる点
通販の説明にある「3m」は、ほぼすべてが伸ばしきった全長です。
収納時の長さは別に書かれているので、鞄に入れたい人は縮長のほうを見てください。
全長には網の枠の分も含まれることがあり、柄そのものの長さと一致しない場合があります。
口径は枠の直径ですが、内径と外径のどちらを書いているかは製品によって違います。
交換用のネットを後から買うなら、枠の直径だけでなく、枠を差し込む柄の先端の径がミリ単位で合うかを確認してください。
ここが合わないとネットだけ取り替えられません。
もう一つ確認しておきたいのが重さの表記です。
長さが同じでも、スチール柄とグラスファイバー柄では手にかかる負担がまったく違います。
子どもに持たせるつもりなら、対象年齢の記載と合わせて重量を見比べたほうが失敗しません。
網の深さが書かれていない製品は、写真で口径との比率を見て、浅すぎないかを判断する材料にしてください。
水辺で使うときの注意と、虫取り網の手入れ
虫取り網をそのまま水に入れると、細かいメッシュが水を抱えて大きな抵抗になり、枠が変形したり柄の継ぎ目が折れたりします。
砂や落ち葉で目詰まりも起こします。
川や池で生き物をすくうなら、目が粗く水が抜ける水網を別に用意してください。
水辺では道具より安全が先です。
子どもだけで川に入らせない、足首より深い場所では大人が付き添う、流れのある川では膝まででも立っていられなくなる、この3点は守ってください。
夏の川原は日差しを遮るものがないので、長袖の上着があると腕の日焼けと擦れを減らせます。
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使ったあとは、泥や葉を落として陰干しにしてください。
濡れたまま畳むとカビが出て、直射日光に当てて放置すれば生地が弱ります。
磯の潮だまりで使った場合は、真水で塩を流してから乾かすと枠の金具が錆びにくくなります。
破れは口の縁と底から始まるので、糸が浮いてきたら補修より交換ネットを探すほうが早いでしょう。
よくある質問
100円ショップの虫取り網でも使えますか
公園の草むらでバッタやチョウを追う用途なら使えます。
柄が短く軽いので、小さい子どもが自分で振るには向いています。
網が浅いものが多く、樹上の虫や大型のトンボには力不足です。
柄を継ぎ足したり網だけ替えたりはできないと考えてください。
高い木のセミを捕るには何メートル必要ですか
幹の低い位置なら2m前後で届きますが、枝先や見上げる高さにいる個体には3m以上が必要です。
身長と腕を伸ばした分で1m以上稼げるので、目標の高さから2mほど引いた長さを目安にしてください。
ただし長い網は重く、しなって狙いにくくなります。
網が破れたら交換できますか
交換ネットが用意されている製品なら替えられます。
選ぶときは、枠の直径と、枠を差し込む柄先端の径の両方を確認してください。
柄と網が一体で縫い付けられている作りだと交換できないので、長く使う前提なら購入時に交換部品の有無を見ておくと安心です。
チョウを傷つけずに捕まえるにはどうすればいいですか
目の細かいメッシュの網を使い、捕った直後に柄をひねって網を折り返し、羽ばたけないよう口を閉じてください。
網の中で暴れる時間が長いほど鱗粉が落ちます。
深さのある網だと、底にたまった空間で羽を閉じたまま落ち着かせられます。
まとめ
虫取り網は、ねらう虫がいる高さで柄の長さを決め、次に網目の細かさと深さを合わせれば大きく外しません。
柄のタイプは持ち運び方で選び、水中で使うなら虫用ではなく水網を別に用意してください。
表記は伸長と縮長、枠の直径と柄先端の径を見ておくと、交換ネットで長く使えます。
ぜひ本記事のタイプ別比較表とサイズ表記の見方を参考に、行く場所と相手の虫から一本を選んでください。




